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よくわからないけど、あきらかにすごい人/穂村 弘
¥935
著者:穂村 弘 出版社:毎日新聞出版 判型:文庫判/224ページ 版元からの紹介: 「その時、私は怖ろしいことに気がついた。もしかして、奇蹟のような作品を作ったあの人にもあの人にもあの人にも、会おうと思えば会えてしまうのか。信じられない」 ―谷川俊太郎、宇野亞喜良、横尾忠則、荒木経惟、萩尾望都、佐藤雅彦、高野文子、甲本ヒロト、吉田戦車ら「創作の神様」と人気歌人による、創作をめぐる奇蹟の対話、完全収録。 目次 谷川俊太郎 詩人―言葉の土壌に根を下ろす 宇野亞喜良 イラストレーター―謎と悦楽と 横尾忠則 美術家―インスピレーションの大海 荒木経惟 写真家―カメラの詩人 萩尾望都 漫画家―マンガの女神 佐藤雅彦 映像作家―「神様のものさし」を探す 高野文子 漫画家―創作と自意識 甲本ヒロト ミュージシャン―ロックンロールというなにか 吉田戦車 漫画家―不条理とまっとうさ 解説のような、あとがきのような、ふむふむ対談 名久井直子 ブックデザイナー―憧れってなんだろう
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笛吹川/深沢七郎
¥1,870
著者:深沢七郎 出版社:講談社/講談社文芸文庫 判型:A6/272ページ 版元からの紹介: 生まれては殺される、その無慈悲な反復。 甲州武田家の盛衰と、農民一家の酸鼻な運命。 信玄の誕生から勝頼の死まで、武田家の盛衰とともに生きた、笛吹川沿いの農民一家六代にわたる物語。生まれては殺される、その無慈悲な反復を、説話と土俗的語りで鮮烈なイメージに昇華した文学史上の問題作。平野謙との<「笛吹川」論争>で、花田清輝をして「近代芸術を止揚する方法」と言わしめ、また後年、開高健をして「私のなかにある古い日本の血に点火しながらこの作品は現代そのもの」とも言わしめる。 町田康 一般の調節された言葉は、一族の多くの者がそのために殺害されたのにもかかわらず、それを、先祖代々お屋形様のおかげになって、と言い換えることができる。しかし、この小説の言葉は、そう言い換えてしまう人間の哀しみを描きつつ、それすらも無言の側に押し流してしまう。そして、その圧倒的で、どうしようもない事態は、始まりと終わりを持たず循環する。 ――<「解説」より>
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好きな食べ物がみつからない/古賀及子
¥1,760
著者:古賀及子 出版社:ポプラ社 判型:四六判/287ページ 版元からの紹介: やっぱりみつけたい。「好きな食べもの」は、どこかにきっと、あるはずなのだ。「好き」をめぐる自分観察冒険エッセイ。 「好きな食べ物は何ですか?」 この問いに、うまく答えられないあなたへ。 “やっぱりみつけたい。 「好きな食べもの」は、どこかにきっと、あるはずなのだ。” 自分のことは、いちばん自分が、わからない。 どうでもいいけどけっこう切実。 放っておくと一生迷う「問い」に挑んだ120日を 濃厚かつ軽快に描いた自分観察冒険エッセイ。 ☆上白石萌音 解説 古賀及子さんの文章に私が感じるのは、 母のような安心感と、親友のような愉快さと、恋人のような刺激である。 どんなふうに物事を考えたら古賀さんのようになれるのだろう。 ☆ヨシタケシンスケ 推薦 美味しい食べ物にも面白い文章にも、「大きな驚き」と「確かな納得」がある。 私も「好きな食べ物」は決めあぐねていますが、「好きな文筆家」なら迷わず言えます。 古賀及子さんです。 ――いつだって私たちは言い切れなさのなかにいる。 「おいしいものは世の中にいくらでもある。 ほとんどそれは海だ。 おいしいものの海原から、私はいま、独特の価値観を確立させて、なんらかの強い理由でもってこれが一番と叫ばねばいけない」 【こんな方におすすめ】 □プロフィールに好物を書きたいが永遠に迷っている □夢中になれるものがない □自分の本音がわからない 「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位に選ばれた名作『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』の著者がおくる、初の食エッセイ。 Step0 憧れのあのひとたちには「好きな食べ物」がちゃんとある Step1 好きな食べ物のなかから好きな食べ物を探す Step2 血に聞き、形から入る Step3 フェティッシュを爆発させてみたい Step4 ラグジュアリーという鎧を着て自分を強くしたい Step5 私よりも私を知っているひとたち Step6 好きな食べ物を、ここで一旦ぶっこわす Step7 脳内ではなく世の中に聞いてみる Step8 可能性のその先の景色を見に行こう Step9 私は好きな食べ物とマッチングしたい Step10 好きを因数分解する方法があった Step11 嘘でもいいから好きと言ってみる Step12 私が好きな私はどんな私ですか
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人生を狂わす名著50/三宅香帆
¥1,980
著者:三宅香帆 出版社:ライツ社 判型:四六判/392ページ 版元からの紹介: 作家 有川 浩 推薦! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 作品の芯を射貫かれた。 予断のない読み筋が清々しく、ありがたい。 人生狂わせちゃったみたいで、ごめんなさい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「読者の秋」にぴったり! 知らない本が知れる。知っている本は、もっとおもしろくなる! 著者は23歳。現役の京大院生。 文学研究をするかたわら、京都天狼院で書店員として働く文学マニアの女の子。 この本は、『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」 と思う本ベスト20 を選んでみた。 《リーディング・ハイ》』というタイトルで「天狼院書店」のウェブサイトに掲載され、2016年、年間はてなブックマーク数ランキングで第2位となり、本好きのSNSの間で大反響を呼んだ記事をもとに書かれたブックガイドです。 著者の三宅香帆さんは言います。 「実際リストをつくってみると、やっぱり「読んだ後、明確に自分の見ている世界が変わった本」のリストになったなぁ、と思います。 「狂う」って、「世界の規範から外れる」ことだと思うのですが、 どうしても社会や世界に流されることのできなくなる本たちを選んでみました。」 外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊選書。 その一つひとつに確かな紹介文が書かれています。 加えて「文学研究」の視点で、50冊それぞれに「その次」に読みたい本を3冊ずつ紹介。 本書には合計200冊の名著が紹介されています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 全国の書店員が絶賛! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書評というより物語を読んでいるようだ。 書評の概念が変わった一冊。 彼女だから書ける書評。みんなこういう風に書いてくれればいいのに。 分かりやすい独自の言葉で書いてくれているのがいい。 とにかく文体が面白かった。みんなぜひ読んで! —未来屋書店岡山店 櫻井恭子 こんなに先が気になる「本の本」は初めて読みました。 あらすじのチラ見せがうますぎです。 —ジュンク堂書店明石店 村中友希 こんなに私小説みたいな書評は初めて。友達と本の話をした後みたいな読後感。 知人を家に招くたび、本棚で岩波の白を目立たせる自分は死ねばいいと思いました。 本なんて無くっても死にはしないけど、この人はきっと死んじゃう。 「本を読む意義」なんてものがあるとしたら、きっとこの本みたいなことだと思う。 世界が理系で回っていても、文系に生まれて良かった! —(株)トーハン 谷口尚 ・ なるほど、私が「好きなことを仕事にしてみても良いかな」と書店員になることを選んだのは、 本に人生を狂わされたからなのか…と思いました。 家に帰ったら今まで読んだ本を読み返して「人生を狂わすこの一言」を見つけてみたいです。 本好きによる本好きのための本。 きっとこれを読んだら、また本が好きになる。 —大垣書店神戸ハーバーランドUmie店 杉村舞子 「本を紹介する本」は個人的には、はずれのものが多いジャンルでしたが、 あの!! 天狼院の方が書かれたものなら絶対おもしろいだろう! と安心してページを開くことができました。 三宅さんのテンポのよい語り口と、思いもよらない考察にノックアウトされました。 紹介している本は確かに粒揃いの名著。 だけど選書の幅がとても広くて、本当に本がお好きで、本と本の間を旅しているのだろうな、と感じました。 「読書とは戦い」という表現も、インパクトがあって秀逸な言葉だと思います。 彼女は今、何を読んでいるんだろう⁇ と、三宅さんご本人にも興味が出てくる、読み応えのある書籍ですね。 すごく良い本です。 京大生、天狼院、全ての名が霞んでいった。 私は三宅香帆という名の未完の大作に人生を狂わされそうだ!! —丸善岡山シンフォニービル店 山本千紘
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ここに素敵なものがある/リチャード・ブローティガン
¥2,200
著者:リチャード・ブローティガン 訳者:中上哲夫 出版社:百万年書房 判型:四六変/112ページ 版元からの紹介: かなしくてさびしくて優しい人に。 詩のささやきが放つ色気にすっかりやられてしまった。不幸せな者、それでいてどうしようもなく優しい者だけが持つ、強烈な色気。ささやきでしか、本当のことは語れないのかもしれない。(向坂くじら・詩人) 『西瓜糖の日々』が文庫化されたのが2003年。大学1年生だった私はブローティガンに大いに影響を受け、物語るように歌詞を書くようになった。狂気を語る穏やかな声は、きっと今も遠くまで響くことだろう。(高城晶平・cero) リチャード・ブローティガン(『アメリカの鱒釣り』『西瓜糖の日々』)、新訳詩集。
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朝と夕/ヨン・フォッセ
¥2,420
著者:ヨン・フォッセ 訳者:伊達朱実 出版社:国書刊行会 判型:四六変型判/152ページ 版元からの紹介: 演劇、詩でも文学の新境地を切り拓いて注目され「言葉で表せないものに声を与えた」として2023年ノーベル文学賞を受賞した、ヨン・フォッセの珠玉の小品。 〈第一部 誕生〉ノルウェー、フィヨルドの辺の家。息子の誕生を待つオーライ。生まれた子はオーライの父親と同じヨハネスと名付けられ、やがて漁師となる。 〈第二部 死〉コーヒーを沸かしパンに山羊のチーズをのせる……老いたヨハネスの、すべてが同じでまったく異なる一日がはじまる……フィヨルドの風景に誕生の日と死の一日を描き出した、神秘的で神話的な幻想譚。夢を見るような味わいの傑作。
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犬ではないと言われた犬/向坂くじら
¥1,760
著者:向坂くじら 出版社:百万年書房 判型:四六判/216ページ 版元からの紹介: 初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品に。 今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐるエッセイ集。 目次: くちぶえ、ソロで 犬ではないと言われた犬 とありますが、どんなこころですか 矮小な手のひら しゃべれない ひとりで学ぶことについて ほら、フレディ ドアノブのないドア ひとの子に お前とポエムやるの息苦しいよ 微調整、微調整 雲のかよひ路 事象がわたしを 湯船に浸かる かわいくはないよそもの 後ろ歩き ミケ あとがき 著者プロフィール: 向坂くじら(さきさか・くじら) 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ集『夫婦間における愛の適温』、小説『いなくなくならなくならないで』ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。
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無職、川、ブックオフ/マンスーン
¥1,870
著者:マンスーン 出版社:素粒社 判型:四六判変型/ソフトカバー/200ページ 内容紹介: 30歳まで無職という経歴をもつ、WEBメディア『オモコロ』の人気ライター・ディレクターの著者による初のエッセイ集。 怠惰で愉快で切実な、無職の頃とその前後。 「今日も何も生み出していない。それがとても心地よくもあり。とても気持ちが悪い」 目次: 1 ちゃんと思い出す 仕事がない人にも仕事がある 川 売るでもなく買うでもなく どこにも行けない 一人で暮らすということ(1) 一人で暮らすということ(2) 一人で暮らすということ(3) 送られることなく 祈り、消えた なんとか 歩く時給 いたくない いてもいい街 何もない日のインターネット キャンディを消す 光らせて、変わって 変えられない 【interlude】深い森から抜け出すように 2 少しだけ思い出す/食べること 夜にする 箱 *100円のもんじゃ 27時の散歩 湿度と残金 *ピータンとチャーハン 回想 食べなかった *チャパティと具のないカレー(野菜を作るということ) Skip 回想2 *ぎっしりのり弁 シミ ただ、家族 *サイレントクッキング(ポテチとチヂミ) これから東京メトロ nonidentical organism *労働と油揚げ鍋 思っていたから、どうしようもない 部屋 *疲れたときのダブルチーズバーガー あとがき
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写真論/スーザン・ソンタグ
¥1,980
著者:スーザン・ソンタグ 訳者:近藤耕人 出版社:晶文社 判型:四六判上製/266ページ 版元からの紹介: 現代は写真の時代である。写真がわれわれの意識を支配し、現代文化の隠れた構造を決定づけていることを分析する、最もラディカルな批評家の本格的写真文化論。 「本書を読む喜びは、すぐれた知性に導かれて、私たち自身の精神の迷路、現代文化の迷宮の中に降りてゆくスリリングな経験にある」(朝日新聞評)。
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狂人たちの世界一周 最も過酷なヨットレースに挑んだ男たち/ピーター・ニコルス
¥3,080
著者:ピーター・ニコルス 訳者:園部哲 出版社:国書刊行会 判型:四六変型判/384ページ 装丁:木庭貴信・岩元萌(オクターヴ) 版元からの紹介: アポロ8号の有人月面周回がなされた1968年。地上では、ヨットによる無寄港世界一周レースという、無謀かつ歴史的な偉業に挑んだ男たちがいた。レースはスポンサーによって《ゴールデン・グローブ・レース》と名づけられた。 5000ポンドの賞金を賭けて、海軍少佐、商船船長、船乗り、素人のビジネスマンなど様々な経歴の9人が参加。最終的にただ1人がゴール、残りの8人は脱落、遭難、失踪するという異様な結果となった。 「嘆かわしいまでに正常」なノックス=ジョンストン、放浪に憑りつかれたモワテシエ、謎に満ちたクロウハースト……。 このレースは歴史的偉業として称えられるとともに、海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」としても、人々に長く記憶されることになる。 通信衛星や電子測位システムが登場する前の時代に、人間の限界を試したいという強迫観念に突き動かされた男たち。想像を絶する過酷な海にあって、決断が生死を分ける緊迫した場面の数々。 ちっぽけなヨットに乗った9人の男たちは、史上最長の、最も孤独な航海になぜ旅立ったのか? 絶望の淵へと追われた彼らの運命は? 成功と破滅を分けたものとは? 9人の男たちの物語をたどり、異様な結末を目の当たりにする――迫真のノンフィクション。 ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ガーディアン、パブリッシャーズウィークリーほか各紙絶賛!!
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若草物語 1&2/L・M・オルコット
¥2,090
作:ルイザ・メイ・オルコット 訳者:谷口 由美子 出版社:講談社 判型:四六変型/554ページ 版元からの紹介: メグ、ジョー、ベス、エイミーの仲良し四姉妹の毎日をえがいて、世界中で150年以上ものあいだ愛されている『若草物語』。 オルコットは、四姉妹の子どもたちの代が活躍する『第四若草物語』まで、全部で4つの「若草物語」を残しています。 今回、子どもも大人も楽しめる愛蔵版として、 四姉妹がそれぞれのパートナーを見つけ、自立していくまでを描いた2巻までの内容を1冊におさめました。 読みやすさで人気のある谷口由美子の美しい訳、 気鋭のイラストレーター北澤平祐と人気の装丁家・中嶋香織とによる、 クラシカルかつ可愛い装丁で、名作がよみがえります。 プレゼントにも、自分で持っているにも、ぴったりの一冊です。 【収録作品】 『若草物語1』 「プレゼントなしのクリスマス」にため息をつくのは、メグ、ジョー、ベス、エイミーの仲よし4姉妹。 大好きなお父さまも、南北戦争へ。そんなちょっぴりさびしいクリスマスで幕をあける、涙と笑いと愛に満ちた1年間の物語。 おとなりに住む小さな紳士、ローリーといっしょに、あなたもゆかいなマーチ家の姉妹と、どうぞお近づきになってください。 『若草物語2』 『若草物語』の物語に幕がおりてから3年後。あのマーチ家の四姉妹、メグ、ジョー、ベス、エイミーのつづきの物語がはじまります。仲よし姉妹の小さな事件や意外な結婚、そして、悲しい別れ……。 ごくふつうの毎日につまった幸せの見つけ方がここにあります。 <中学生以上の漢字にルビつき>
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トレーニング/木耳(きくらげ)
¥1,100
予約商品
シリーズ:「シリーズ人間」第1号 著者:木耳(きくらげ) ジャンル:私小説(短編集) A6文庫判/ソフトカバー/80ページ 装丁・組版:山内宏一郎(SAIWAI DESIGN) 版元からの紹介: これまで日記も書いたことのない70歳の著者による、はじめての私小説──。これは私小説なのか、随筆なのか、はたまた回想録か。 70年の生を振り返り、いまでも自分の存在を支えてくれる大切な断片を描く。姪っ子の「ユカちゃん」、母に料理を学ぶ「ワカメスープ」、中学生が働く「パチンコ屋」、定年を迎え最後の仕事となった「清掃員のパートナー」、表題作「トレーニング」のほか、長編「南房総富浦」など全9編。 目次 ────────── ユカちゃん ワカメスープ パチンコ屋 駐車場 清掃員のパートナー トレーニング 床屋 墓参り 南房総富浦 著者インタビュー あとがき ──────────
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ちょっと踊ったりすぐにかけだす/古賀及子
¥1,870
『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』 著者:古賀及子 出版社:素粒社 判型:B6判 320頁 版元からの紹介: 『本の雑誌』8月号にて「2023年度上半期エンターテインメントベスト10」第2位に選ばれました!! ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 母・息子・娘、3人暮らしの 愉快で多感な〈日記エッセイ〉 生活の、愛おしい機微
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青春ばかり追いかけている、なにもかも誰より一番慣れない/古賀及子・スズキナオ
¥1,320
『青春ばかり追いかけている、なにもかも誰より一番慣れない』 著者:古賀及子・スズキナオ 出版社:シカク出版 判型:新書サイズ 104ページ 版元からの紹介: 以前から公私ともに親交があり、同世代のエッセイスト仲間でもある古賀及子さんとスズキナオさん。2人が「大人の感情」をテーマに交わした往復書簡集です。 「感情的」という言葉は子どもや若者の特徴のように扱われがちですが、大人なのに振り回されたり、大人になったから知る感情もあります。そんな大人の感情を見つめ、それぞれの目線で汲み上げながら交わした15通の書簡を収録。 穏やかで示唆に富む2人が呼応しあって生まれる、新しい「感情論」をお楽しみください!
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気づいたこと、気づかないままのこと/古賀及子
¥1,760
『気づいたこと、気づかないままのこと』 著者:古賀及子 出版社:シカク出版 判型:四六版/並製 184ぺージ 版元からの紹介: 他にはない味わいの名作日記を日々生み出すweb日記の第一人者、古賀及子さん初の本格エッセイ集。 note「シカクのひみつマガジン」の連載を中心に、過去に古賀さんがブログで公開していたものや書き下ろしを加えました。 幼少期のニュータウンでの暮らし、おばあちゃんや恋人との思い出、産まれて育つ子どもたちとの日々ーー。 人生のあらゆる場面を縦横無尽に切り取った、日記とは違う古賀さんの魅力や人間性が詰まった渾身の1冊。
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UKIYO つちもちしんじ作品集 浮き世/つちもちしんじ
¥3,520
『UKIYO つちもちしんじ作品集 浮き世』 著者:つちもちしんじ 出版社:シカク 判型:144ページ オールカラー 版元からの紹介: イラストレーター・つちもちしんじの待望の新作画集が、シカク出版より発売します!! 品切れ入手困難となった前著『東京下町百景』に収録された作品はもちろん、 百景以降に制作した新作、様々な媒体でのクライアントワーク、つちもち画のデジタル作品を元にした浮世絵版画作品など200点以上を収録。 新しいのに懐かしい、つちもちしんじの描く世界を存分にお楽しみください。
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KOKI ZOO 木下晃希どうぶつ画集/木下 晃希
¥3,960
『KOKI ZOO 木下晃希どうぶつ画集』 著者:木下 晃希 出版社:スタジオケイ 判型:64ページ 版元からの紹介: 2024年、MBS毎日放送「映像'24」、TBS「報道特集」で「生き物を描く~パラアーティスト・木下晃希」として紹介され、大いに話題になった作家の初画集。初期から愛用している画材、ポスカで描いたどうぶつ画を44点収録しています。 作品展やSNSで「いつのまにか自分が笑顔になっている」「動物が、時に哲学者、時に詩人の顔をしている」「愛があふれている」と感嘆の声があがる絵を本に包みこみました。 製本職人が1冊ずつ、心をこめてつくった手製本です。180度開ける構造なので、手を添えずにゆっくりご覧いただけます。お気に入りのページを開いて、絵のように飾っても素敵。大切な方へのギフトにもおすすめです。
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最近/小山田浩子
¥2,420
『最近』 著者:小山田浩子 出版社:新潮社 判型:四六版 272ページ 版元からの紹介: 夫に付き添い初めての救急車でやってきた深夜の病院の待合室。ふと思い出したのは、子供の頃に聞いた、赤い猫を見ると死ぬという噂――パンデミックというついこの間の出来事を背景に、ある平凡な夫婦とその周りの人々の生活を精緻に描き、日常の外側に読者を連れていく。海外でも翻訳多数の気鋭作家による最新連作長篇。
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4321/ポール・オースター
¥7,150
『4321』 著者:ポール・オースター 訳者:柴田元幸 出版社:新潮社 判型:A5判 800ページ 版元からの紹介: 1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50~70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。
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万事快調〈オール・グリーンズ〉/波木 銅
¥1,540
『万事快調〈オール・グリーンズ〉』 著者:波木 銅 出版社:文藝春秋 判型:四六版 308ページ 版元からの紹介: 満場一致で第28回松本清張賞を受賞 時代の閉塞感も、小説のセオリーも、すべて蹴散らす、弱冠21歳の現役大学生による破格のデビュー作 このクソ田舎とおさらばするには金! とにかく金がいる! だったら大麻、育てちゃえ(学校の屋上で)。 茨城のどん詰まり。クソ田舎の底辺工業高校には噂があるーー。表向きは園芸同好会だが、その実態は犯罪クラブ。メンバーは3人の女子高生。彼女たちが育てるのは、植物は植物でも大麻(マリファナ)だった! ユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる、中毒性120%のキケンな新時代小説
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地球と書いて〈ほし〉って読むな/上坂 あゆ美
¥1,980
『地球と書いて〈ほし〉って読むな』 著者:上坂 あゆ美 出版社:文藝春秋 判型:四六版 192ページ 版元からの紹介: 第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』でデビューした新世代歌人のパンチラインが炸裂する初エッセイ集。 不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーの姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私―― 数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。 ■著者コメント(「あとがき」より一部抜粋) 学校は、どうして本当のことを教えてくれないんだろうと、ずっと思っていた。なぜいま私はxの値を解かなければいけないのか、なぜ私が発言したら場の空気が一瞬凍るのか、なぜ私はこの世界のこの地域のこの家族に生まれさせられたのか、それらに対して誰も本当の答えをくれなかった。 世界が、社会が、どのように回っているかと、自分の性質を踏まえた生き延び方を概ね把握するまでに、三十年弱もかかった。長かった。そういうのを学校で教えてくれていたらこんなに悩まなくて済んだのに。だからこの本には、学校では教えてくれない、昔の自分が知りたかったことをたくさん書いた。 昔の私がずっと知りたかったのは、「内申点の上げ方」でも「年収一千万の稼ぎ方」でも「愛され美人になる方法」でもなくて、「この最悪な世界でなんとか生き延びる方法」だったんだ。
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台湾とは何か/野嶋 剛
¥968
『台湾とは何か』 著者:野嶋 剛 出版社:筑摩書房 判型:新書 272ページ 版元からの紹介: 国力において圧倒的な中国・日本との関係を深化させる台湾。日中台の複雑な三角関係を波乱の歴史、台湾の社会・政治状況から解き明かし、日本の進路を提言。
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アファーマティブ・アクション-平等への切り札か、逆差別か
¥968
『アファーマティブ・アクション-平等への切り札か、逆差別か』 著者:南川 文里 出版社:中央公論新社 判型:新書 256ページ 版元からの紹介: 「積極的差別是正措置」と訳されるアファーマティブ・アクション。入試や雇用・昇進に際して人種やジェンダーを考慮する実験的で論争的な取り組みだ。1960年代、公民権運動後のアメリカで構造的な人種差別を解消する取り組みとして導入されたが、「逆差別」「優遇措置」との批判が高まる。21世紀には多様性の推進策として復権するも、連邦最高裁は2023年に違憲判決を下した――。役目を終えたのか。平等のために何をすべきか。アメリカの試行錯誤の歴史をたどり考える。
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ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る
¥1,001
『ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る』 著者:ユーリー・ノルシュテイン 訳者:鴻 英良、毛利 公美、守屋 愛 出版社:ラピュタ新書 判型:新書 208ページ 版元からの紹介: 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻。モスクワに暮らすアニメーション監督、ユーリー・ノルシュテインへの8時間にも及ぶ貴重なインタビューを収録。代表作『話の話』を手がかりに、文学や芸術、戦争についてノルシュテインが語り尽くす。文学は、芸術は、文化は、戦争に抗えるのだろうか──。 〈2024年公開映画『ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る』公式パンフレット〉