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【サイン本】パイプの中のかえる / 小山田浩子
¥1,815
『パイプの中のかえる』 著者:小山田浩子 出版社:twililight ※著者サイン本です! 版元からの紹介: 「全部私小説だと思って書いている」 近くに遠くに潜むいろいろなものに、気づくことの面白さと不思議さ。 日経新聞夕刊で半年間毎週連載したコラムに、書き下ろし2本をくわえた、芥川賞作家・小山田浩子初のエッセイ集がめでたく重版! 「広島の田舎で生まれ育ちいまも似たような地域に住んでいる私は、井の中の蛙というかパイプの中のかえるというか、狭い範囲で暮らしそれなりに充足していて、でもそこから顔を出し世界を見回すこともある」
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ブルーノの問題 / アレクサンダル・ヘモン
¥2,970
『ブルーノの問題』 アレクサンダル・ヘモン 著 柴田元幸・秋草俊一郎 訳 四六判、上製、288ページ 訳者コメント: 原書が刊行されてから二十数年が経過し、サラエヴォ包囲自体は過去の出来事になったかもしれないが、むろん優れた小説はこの程度の時間で古びるものではないし、そもそもユーゴスラヴィアの惨事と消滅そのものは過去の話であっても、同じような事態が日々世界で生じていることは言を俟(ま)たない。(柴田元幸) ヘモンがナボコフとのあいだに感じる親近感は語彙という面からくるものではなく、故郷を喪失した作家が共通して抱える「埋め合わせてくれるものは言語だけ」という感覚だという。(秋草俊一郎)
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脇道にそれる / 尹雄大
¥1,980
『脇道にそれる』 著者:尹雄大 版元:春秋社 判型:四六版 ページ数:196ページ 版元からの紹介: 仕事、家族、生活……。私たちは様々な場面で固定観念に縛られている。社会に属しながら常識という名のレールをそっと踏み外すことができたら、何が見えてくるだろう? 「べてるの家」の人々から伝統工芸の職人まで、「先人」たちが教えてくれた唯一無二のあり方とは。
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本が語ってくれること / 吉田健一
¥1,760
『本が語ってくれること』 著者:吉田健一 出版社:平凡社ライブラリー 判型:B6変 ページ数:288頁 版元からの紹介: 東西の作家を自由に往還しながら闊達に読書の喜びを描く表題作、文芸時評の枠を超えた文明論、本を読む行為から言葉の本質に迫る「本を読む為に」……吉田流読書論の真髄。
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憎しみに抗って / カロリン・エムケ
¥3,960
『憎しみに抗って』 著者:カロリン・エムケ 訳者:浅井晶子 出版社:みすず書房 判型:四六判 頁数:216頁 版元からの紹介: 人種主義、ファナティズム、民主主義への敵意——ますます分極化する社会で、集団的な憎しみが高まっている。なぜ憎しみを公然と言うことが、普通のことになったのだろう。 多くの難民を受け入れてきたドイツでも、それは例外ではない。2016年には、難民の乗ったバスを群集が取り囲んで罵声を浴びせ、立ち往生させる事件が起こった。それまでのドイツではありえなかったこの事件は、社会に潜む亀裂をあらわにした。 自分たちの「基準」にあてはまらない、立場の弱い者への嫌悪、そうした者たちを攻撃してもかまわないという了解。この憎しみの奔流に飲み込まれないためには、どうしたらいいだろう。 憎しみは、何もないところからは生まれない。いま大切なのは、憎しみの歴史に新たなページを加えることではなく、基準から外れたとしても幸せに生きていく可能性をつくることではないだろうか。 著者カロリン・エムケはドイツのジャーナリスト。自分とは「違う」存在を作りだして攻撃するという、世界的に蔓延する感情にまっすぐに向き合った本書は、危機に揺れるドイツでベストセラーになった。いまの世界を読むための必読書。
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おり鶴さん―漫画で描きつづけた被爆者の戦後 / 西山進
¥1,650
『おり鶴さん―漫画で描きつづけた被爆者の戦後 』 著者:西山進 出版社:書肆侃侃房 判型:A5判、並製 ページ数:224ページ 版元からの紹介: マンガは、リアルに語ります。被爆者たちが戦後、何をしてきたのか。 もう、戦争をさせないために―― ――川崎哲 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員 「被団協」新聞に連載 500 回。 被爆者に優しく寄り添い、励まし続けた漫画「おり鶴さん」 時代背景解説やコラムを交えた、およそ 40 年の連載からのベストセレクションです。 2022年8月上旬発売。
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三十九階段 / ジョン・バカン
¥1,980
『三十九階段』 ジョン・バカン 著 エドワード・ゴーリー 画 小西宏 訳 出版社:東京創元社 判型:四六判上製 ページ数:190ページ 版元からの紹介: 第一次世界大戦前夜の英国。南アフリカから帰国し、退屈しきっていたスコットランド出身の青年リチャード・ハネーのもとに謎のアメリカ人が来訪する。数日後、彼は死体となって発見された。殺人の容疑をかけられ、追われる身となったハネーだが、ヨーロッパを世界大戦に巻き込む大いなる陰謀を知り、これを阻止すべく立ち上がる。そして追いつ追われつの大冒険に……。 スパイ小説の原点ともいうべき傑作がエドワード・ゴーリーの魅力的なイラスト入りで蘇る。
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倚りかからず/茨木 のり子
¥638
『倚りかからず』 著者:茨木のり子 出版社:ちくま文庫 判型:文庫 ページ数:144 版元からの紹介: 「もはや/いかなる権威にも倚りかかりたくはない/ながく生きて/心底学んだのはそれぐらい/じぶんの耳目/じぶんの二本足のみで立っていて/なに不都合のことやある/倚りかかるとすれば/それは/椅子の背もたれだけ」。強い意志とナイーヴな感受性によって紡ぎだされた詩集『倚りかからず』に「球を蹴る人」「草」「行方不明の時間」の詩3篇と高瀬省三氏のカット16点を添えて贈る瀟洒な一冊。
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マレー素描集/アルフィアン・サアット
¥2,200
SOLD OUT
『マレー素描集』 著者:アルフィアン・サアット 訳者:藤井光 出版社:書肆侃侃房 判型:四六判変形、上製 ページ数:248ページ 版元からの紹介: わたしたちの居場所はどこにあるのか? 48の掌編のつらなりによって現在のシンガポール社会を巧みに描き出したマレー系作家による短編集。 フランク・オコナー国際短編賞候補。 表彰式で大統領と握手ができなかった学生、ふと交番に現れて無言で去っていく女性、認知症の進行を認めず、マレーの民話に出てくる幽霊「トヨール」のしわざだと言い募る父親と同居する息子──。 シンガポールがイギリス領の一部だった19世紀末に総督フランク・スウェッテナムが執筆した『Malay Sketches』。それから100年以上を経た現在、アルフィアン・サアットによって新たに同名の作品が書かれた。イギリス人統治者が支配下にあるマレー人の文化や気質を支配言語である英語を用いて読者に紹介するという『Malay Sketches』の構図を大胆に再利用するかたちで本書は誕生する。
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銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/アンドリュー・カウフマン
¥1,496
SOLD OUT
『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』 著者:アンドリュー・カウフマン 訳者:田内志文 出版社:東京創元社 判型:四六判上製 ページ数:134ページ 版元からの紹介: ある日、カナダの銀行に強盗がやってきて、人々から“もっとも思い入れのあるもの”を奪っていった。「私は、あなたがたの魂の51%を手に、ここを立ち去ってゆきます。そのせいであなたがたの人生には、一風おかしな、不可思議なできごとが起こることになるでしょう」その言葉どおり、被害者たちに奇妙なことが起こりはじめる。身長が日に日に縮んでしまったり、心臓が爆弾になってしまったり。母親が九十八人に分裂した男性もいれば、夫が雪だるまに変身した女性も……。なぜこんなことが起きるのか? 奇才が描く不思議な比喩の世界!
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ペイネ 愛の本/レイモン・ペイネ
¥2,420
『ペイネ 愛の本』 著者:レイモン・ペイネ 解説:串田孫一 出版社:みすず書房 判型:A5変型 頁数:280頁 版元からの紹介: 「あなたへの贈りものを、私はときどき考えます。何をさしあげたらば悦んで頂けるだろうか。……私は見つけました。それがこのレイモン・ペイネの絵本です。絵本と言ってはまずいかも知れません。Cartoonつまり漫画なのですが、あくどさもなく、一種の品もあって、しかも広々とした気持をあらわしている絵です。この本を見ていると、自分ではとうてい考えもつかないような場面が頁をめくるごとに出て来て、これこそ最上の贈物だと思いました。 どうかあなたもお二人で、仲よくごらんになって、なるほどと思ったり、一枚の絵の細かいところから何かを見つけだして下さい。御自分の想いに微笑するようなものを。」(串田孫一「小さな贈りものにそえて」より) 〈ふたり〉のポケット・ブック、〈ふたり〉のウィークエンド、〈ふたり〉のベッドサイド・ブック、〈ふたり〉のおくりもの、の4編が一冊になっています。
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くるぶし/町田康
¥2,860
『くるぶし』 著者:町田康 出版社:COTOGOTOBOOKS 版元からの紹介: ──諦めろおまえは神の残置物祈りとしての恥を楽しめ 著者初の短歌集にして、全首書き下ろしとなる本作は、町田さんがとらえた世界を聖賤一体となった言葉で味わえる一冊
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ねこまみれ帳/ミロコマチコ
¥1,320
『ねこまみれ帳』 著者:ミロコマチコ 出版社:ブロンズ新社 版元からの紹介: 「どうやら、ねこがいない生活が、できない体になってしまったようだ。死ぬまでねこと一緒に暮らせる方法を考えて、ねこにまみれて生きていきたい」 鉄三、ソト、ボウの3匹の猫たちとの彩り豊かな生活を綴った、ミロコマチコはじめてのイラスト&エッセイとマンガ。
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やっさもっさ/獅子文六
¥924
『やっさもっさ』 著者:獅子文六 出版社:筑摩書房 判型:文庫 版元からの紹介: デコボコ夫婦が戦後間もない〈横浜〉を舞台に、個性的過ぎる登場人物たちと孤児院の運営をめぐって繰り広げるドタバタ人間ドラマ。解説 野見山陽子
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古本屋タンポポのあけくれ/片岡千歳
¥2,860
『古本屋タンポポのあけくれ』 著者:片岡千歳 出版社:夏葉社 詩を愛する夫婦が 1963、高知に小さな古書店を開いた「タンポポ書店」にまつわる随筆集。家族を養うため、生きていくため、懸命に本を並べ、売る、働く。夫の亡き後、ひとりで「タンポポ書店」を営み続けた妻の片岡千歳さんのことば。 2004年に自費出版した随筆集の復刊です。
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もの食う人びと/辺見庸
¥792
『もの食う人びと』 著者:辺見庸 出版社:角川文庫 判型:文庫判 ページ数:368 版元からの紹介: 人は今、何をどう食べ、どれほど食えないのか。人々の苛烈な「食」への交わりを訴えた連載時から大反響を呼んだ劇的なルポルタージュ。文庫化に際し、新たに書き下ろし独白とカラー写真を収録。
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沖縄文化論/岡本太郎
¥754
『沖縄文化論』 著者:岡本太郎 出版社:中公文庫 判型:文庫
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深田久彌 その山と文学/ 近藤信行
¥3,080
『 深田久彌 その山と文学』 著者:近藤信行 出版社:平凡社 判型:四六版(函入り) ページ数: 270ページ 版元からの紹介: 深田久彌は若き日に山に開眼し、文学に目覚め、やがてヒマラヤ、中央アジアへと視野を伸ばしていった。著者は生前の深田に親炙し、温かな眼差しをもって、その山と文学の全貌を描き出す。
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歌わないキビタキ 山庭の自然誌/梨木 香歩
¥1,980
『歌わないキビタキ 山庭の自然誌』 著者:梨木 香歩 出版社:毎日新聞出版 判型:四六版 版元からの紹介: 生命(いのち)はとめどなく流浪する 深く五感に響き渡る文章世界 暗雲漂う時代。小さな山小屋の庭で―― 四季折々の光と影、生の哀歓、 自然の連関から滴り落ちる言葉が、 新たな〈人の道〉を切り拓く。 [毎日新聞「日曜くらぶ」掲載分、『サンデー毎日』連載エッセイ「新 炉辺の風おと」2020年6月~2023年3月分までを収録。]
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植物考/藤原辰史
¥2,200
SOLD OUT
『植物考』 著者:藤原辰史 出版社:生きのびるブックス 判型:四六判 ページ数:240頁 版元からの紹介: 人間は何より高等な生命だと私たちは思いがちだ。だが、それは真実だろうか?歴史、文学、哲学、芸術を横断し、ありうべき人間の未来をさぐるエッセイ。
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内臓とこころ/三木成夫
¥858
SOLD OUT
『内臓とこころ』 著書:三木成夫 出版社:河出文庫 判型:文庫 ページ数:216ページ 版元からの紹介: 「こころ」とは、内臓された宇宙のリズムである……子供の発育過程から、人間に「こころ」が形成されるまでを解明した解剖学者の伝説的名著。育児・教育・医療の意味を根源から問い直す。
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塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性/藤本和子
¥1,188
『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』 著者:藤本和子 出版社:岩波書店 判型:A6 ・ 並製 ページ数:270頁 版元からの紹介: アフリカから連れてこられた黒人女性たちは,いかにして狂気に満ちたアメリカ社会を生き延びてきたのか.公民権運動が一段落した1980年代に,日本からアメリカに移り住んだ著者が,多くの普通の女性たちと語り合った中から紡ぎだした,女たちの歴史的体験,記憶,そして生きるための力.(解説=池澤夏樹)
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翻訳目録/ 阿部大樹/タダジュン
¥2,200
SOLD OUT
『翻訳目録』 著者:阿部大樹 絵:タダジュン 判型:B6判変形/仮フランス装 ページ数:160頁 版元からの紹介: 言葉の意味はたえず変わっていく。 書き留められるのは、その一瞬にもっていた意味だけだ。 ―――言葉はいつまで、もぞもぞ動く? 2020年に日本翻訳大賞を受賞した、 精神科医が“私的なノート"に書き溜める、 国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、 ひろく紹介する、ちいさな目録。 “名無しの翻訳"、“時代とともに消えた言葉"、“意味の移り変わり"など 私たちの、“くちのききかた"からこぼれた60個の欠片を、 版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。
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ぼくの美術ノート/原田 治
¥2,475
『ぼくの美術ノート』 著者:原田 治 出版社:亜紀書房 判型:四六判変型、並製(函入り) ページ数:184頁 版元からの紹介: 原田治が集めた「美しいものたち」 80年代、女子中高生たちが夢中になったOSAMU GOODSの生みの親であるイラストレーター・原田治。物心つくと同時に絵筆を握り、自ずと美術鑑賞が趣味となる。ルネサンスのティツィアーノに20世紀フランスのデュフィ、小村雪岱や木村荘八ら日本の挿絵画家……。古今東西のお気に入りの美術家たちについて、そして自らの日本美術史観について綴った『ぼくの美術帖』が刊行されたのは、1982年、原田が36歳のときのこと。それから30数年、著者の美術鑑賞は綿々と続いた。パリの通りで偶然見つけたスペイン・タイルの青に震え、宗達が描いた銀色の露に思いを馳せ、画家の古いアトリエで新聞小説の挿絵原画を発見する。新たな美の発見を求めて街を歩いた日々の覚書――それがこの『ぼくの美術ノート』である。 青空の下、行雲を眺めるように、ひとり「美術」を楽しみながら歳をかさねてきました。(本文より)