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悪について/エーリッヒ・フロム
¥1,210
『悪について』 著者:エーリッヒ・フロム 出版社:筑摩書房 判型:文庫 ページ数:240 版元からの紹介: 私たちはなぜ生を軽んじ、自由を放棄し、進んで悪に身をゆだねてしまうのか。人間の所業とは思えないような残虐きわりない行為がくり返されるのはなぜなのか。悪は人間であることの宿命なのか。『自由からの逃走』で、自由の重荷に耐えかねナチズムへと傾倒していく人々の心理状況を克明に辿ったフロムは、本書でその考察をさらに深め、人間の本性と悪との原理的な関係に迫る。人を悪へと導くさまざまな要因を究明するなかで、しだいに「人間らしく生きること」の本当の意味が浮き彫りにされていく―。代表作『愛するということ』と対をなす不朽の名著を清新な訳文で。
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傷の哲学、レヴィナス/村上靖彦
¥2,420
『傷の哲学、レヴィナス』 著者:村上靖彦 出版社:河出書房新社 判型:46変形 ページ数:288ページ 版元からの紹介: 単行本 キズノテツガクレヴィナス 傷の哲学、レヴィナス 村上 靖彦 著 単行本 46変形 ● 288ページ ISBN:978-4-309-23138-9 ● Cコード:0010 発売日:2023.09.27 定価2,420円(本体2,200円) ○在庫あり オンライン書店で購入 amazonアマゾンで購入 楽天ブックスで購入 紀伊國屋書店KinokuniyaBookWebで購入 hontoで購入 セブンネットショッピングで購入 HonyaClubで購入 e-honで購入 HMV&BOOKSで購入 大垣書店 店頭の在庫を確認する 旭屋書店 三省堂書店・岩波ブックセンター 紀伊國屋書店 東京都書店案内 有隣堂 この本の内容 人間は傷つき、傷つける。ケアの現場と現象学とを結ぶ泰斗が、「傷」から回復し他者と生き延びるための方途を哲学者レヴィナスとともに探ってゆく、真摯で新しいレヴィナス入門。 日常生活のなかで、誰かを傷つけてしまったことについての後悔と、傷つけてしまうのではないかという畏れを私自身抱いている。人が人を傷つけてしまうという条件をどのようにリカバーするのか、私の行動が意味を持ちうる条件はどのようなものなのか、レヴィナスを日本という異なる文化圏で読み直すときに、私に訴えかけてくる切実さとはそのようなことだ。(本書より)
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ドゥルーズ+ガタリ〈千のプラトー〉入門講義/仲正昌樹
¥2,420
『ドゥルーズ+ガタリ〈千のプラトー〉入門講義』 著者:仲正昌樹 出版社:作品社 版元からの紹介: 現代思想の“バイブル”を本邦初、完全攻略。 「リゾーム」、「抽象機械」、「リトルネロ」など、なんとなく訳知り&一知半解に使われ過ぎる用語やヘンテコリンな概念などを辛抱強く丁寧に説明。スピノザ、ニーチェ、フーコーや生物学史、文化人類学、精神分析、小説などをはじめ、その背景にある膨大な思想や文脈を抑え、きちんと詳細に解説。難しすぎる、よって途中で挫折することで有名なテクストを、この一冊で完全読解。これ以上にない唯一の入門書。 この本のもとになる月一回連続講義を始めたのは、コロナ禍が本格化する前で、まだ「緊急事態宣言」は出されていなかった。(…) コロナに関連して、(…)平滑空間と条里空間、定住民と遊牧民、国家と戦争機械の間の絶えざるせめぎ合いが、空間の性質を変化させ、ウィルスの変異を促す……『千のプラトー』で指摘されている様々な問題が、今起こっていることと繋がっているように思えてくる。(…)そうした何重もの意味で、『千のプラトー』は極めてアクチュアルな問題提起をしている、と思う。(本書「あとがき」より)
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ケアする惑星/小川公代
¥1,760
『ケアする惑星』 著者:小川公代 出版社:講談社 判型:四六版 ページ数:280ページ 版元からの紹介: 他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。 『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。 『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。 目次 1章 ”ケアする人”を擁護する――『アンネの日記』再読 2章 エゴイズムに抗するーーヴァージニア・ウルフの『波』 3章 オリンピックと性規範――ウルフの『船出』 4章 ウルフとフロイトのケア思想 1――『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー 5章 ウルフとフロイトのケア思想 2ーー『存在の瞬間』におけるトラウマ 6章 ネガティヴ・ケイパビリティーー編み物をするウルフ 7章 多孔的な自己ーーアートと「語りの複数性」 8章 ダーウィニズムとケア 1 ー―『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品 9章 ダーウィニズムとケア 2ーーウルフの『幕間』 10章 ピアグループとケアーーオスカー・ワイルドの『つまらぬ女』 11章 カーニヴァル文化とケアーールイス・キャロルの『不思議の国のアリス』 12章 格差社会における「利他」を考える――チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』 13章 戦争に抗してケアを考えるーースコットの『ウェイヴァリー』とドラマ『アウトランダー』 14章 ケアの倫理とレジスタンスーーオースティンの『レイディ・スーザン』と映画の『ロスト・ドーター』 あとがきーーケアと惑星的思考
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メタゾアの心身問題 動物の生活と心の誕生/ピーター・ゴドフリー=スミス
¥3,520
『メタゾアの心身問題 動物の生活と心の誕生』 著者:ピーター・ゴドフリー=スミス 訳者:塩﨑香織 出版社:みすず書房 判型:四六版 ページ数:376頁 版元からの紹介: メタゾアの心身問題 『タコの心身問題』の著者が、心の進化の海にますます深く潜行する待望の一書。「メタゾア」は多細胞の動物を指すためにE・ヘッケルが導入した言葉だ。メタゾアの生物の進化は、たんに複雑さをもたらしただけではなく、それぞれに独特なあり方、新しい「自己」を生み出しつづけた。タコの経験、ヤドカリの経験、魚の経験……こうしたすべての動物を経験する存在にしているのは何だろう? 現生の生物たちを手がかりに、さまざまな感性のパラダイム、そしてその進化的起源を探っていく。 著者にとってその探究は、海の生物たちとの、美しく体感的な出会いと結びついている。タコの集住地「オクトポリス」を訪れ、タコの「自己」は頭部に1つあるのか、「1つ+8本」に分散しているのか、あるいはそれらの状態を切り替えているのか?という興味深い問いに迫る第6章、水の中を飛び回る魚たちの感知能力や賢さに接して、神経系が作りだす電場について思索を深める第7章など、海洋生物の生活の細部を間近で観察することが、そのまま科学と哲学の「謎が謎を呼ぶ作業」でもある。 著者は幅広い動物が〈感じられた経験〉(広い意味での意識)をもっていると認め、意識があるか・ないかという二分法を超えて、心の発生についての「包括的な説明」を試みている。驚きの生物進化読本。
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作家とけもの/野村麻里
¥2,200
『作家とけもの』 編者:野村麻里 出版社:平凡社 判型:四六版 ページ数:240ページ 版元からの紹介: 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や剝き出しの命との対決を、作家の視線から物語ったアンソロジー。混迷の時代を生きる今こそ磨きたい、野生の直観力。
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しぶとい十人の本屋/辻山良雄
¥2,310
SOLD OUT
『しぶとい十人の本屋』 著者:辻山良雄 出版社:朝日出版社 判型:四六版 ページ数:360頁 版元からの紹介: 「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」 荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた――。 読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。 「いまは、都会も田舎もそうなんだけど、コミュニケーションを欲している人たちに溢れている。本屋はそういう人たちの受け皿になれるんじゃないかなという思いでやっています」……高久書店 高木久直さん 「合理的であるほどスマートでカッコいいというイメージをみんなが持っている。しかしそれによって自分が職を失ったり、仕事からやりがいがなくなるということについてはみな無自覚ですよね」……誠光社 堀部篤史さん 「俺は“東京に色目を使う新潟”というのがよくわからなくて、あるときから東京の反対を向いたんです」……北書店 佐藤雄一さん 目次 はじめに 1 気がつけば、自分の仕事がわからなくなっていた 2 もう生活そのものがどっぷりと本屋/走る本屋さん 高久書店・高木久直さん 3 自分の椅子を見つけた人/市場の古本屋ウララ・宇田智子さん 4 ほっとけないみのるさん/長谷川書店・長谷川 稔さん コラム・旅の合間に1 5 「あまのじゃく」の真意/誠光社・堀部篤史さん 6 ふたりの、独立という旗/ON READING・黒田義隆さん、杏子さん 7 本の未来が長野にあった?/ブック・コーディネーター・内沼晋太郎さん コラム・旅の合間に2 8 「鈍」で「素人」な四十三年/定有堂書店・奈良敏行さん コラム・旅の合間に3 9 生きるかなしみ―そしてよろこび/北書店・佐藤雄一さん おわりに
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作家と珈琲/平凡社編集部
¥2,090
『作家と珈琲』 編者:平凡社編集部 出版社:平凡社 判型:B6変 ページ数:288ページ 版元からの紹介: 食卓で、喫茶店で、旅先で……珈琲の香りただよう52編。昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録
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ある翻訳家の取り憑かれた日常/村井理子
¥2,090
『ある翻訳家の取り憑かれた日常』 著者:村井理子 出版社:大和書房 判型:四六判 ページ数:368ページ 版元からの紹介: 翻訳家・エッセイスト。静岡県生まれ。滋賀県在住。 訳書に『ヘンテコピープルUSA』(中央公論新社)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(ともに新潮文庫)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)、『黄金州の殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)など。 著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(以上、亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)など多数。
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百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術/近藤康太郎
¥1,760
『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』 著者:近藤康太郎 出版社:CCCメディアハウス 判型:四六判・並製 ページ数:312ページ 版元からの紹介: 大ヒット文章読本『三行で撃つ』で話題の「朝日新聞」名文記者による読書術。「書くこと」がアウトプットなら、「読むこと」はインプット。目指すのは、百冊読書家。本は百冊、あればいい。読書とは、人を愛するレッスンだ。
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ハイファに戻って/太陽の男たち/ガッサーン・カナファーニー
¥968
『ハイファに戻って/太陽の男たち』 著者:ガッサーン・カナファーニー 訳者:黒田 寿郎、奴田原 睦明 出版社:河出書房新社 判型:文庫 ページ数:296ページ 版元からの紹介: 二十年ぶりに再会した息子は別の家族に育てられていた――時代の苦悩を凝縮させた「ハイファに戻って」、密入国を試みる難民たちのおそるべき末路を描いた「太陽の男たち」など、不滅の光を放つ名作群。
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狂い咲け、フリーダム ─アナキズム・アンソロジー/栗原 康
¥968
『狂い咲け、フリーダム ─アナキズム・アンソロジー』 著者:栗原 康 出版社:筑摩書房 判型:文庫: ページ数:384 版元からの紹介: 国にも家庭にも会社にも縛られない。権力に抗っても、正義や理想にがんじがらめになったり自己規制したりしちゃ意味がない。あばれろ。心臓がバクバクするような生の躍動感をとりもどせ。そんな人々の文章と生き方を気鋭の研究者が個性溢れる文で紹介。大杉栄、伊藤野枝、辻潤、中浜哲、朴烈、金子文子、石川三四郎、高群逸枝らから、現代の田中美津、だめ連以降まで。
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世界への信頼と希望、そして愛 アーレント『活動的生』から考える/林大地
¥4,180
『世界への信頼と希望、そして愛 アーレント『活動的生』から考える』 著者:林大地 出版社:みすず書房 判型:四六判 ページ数:424頁 版元からの紹介: 〈この世界に信頼と希望、そして愛を抱いてもよいのだということ――アーレントが『活動的生』を通じて私たちに伝えようとしたのは、このあまりにも素朴な、しかしどこまでも力強い、たったひとつのメッセージである。…全体主義の時代を生きたアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを切に求める者だったのではないか。否定されるべきものとして世界が眼前に現われる状況にあって、それでもなお、世界を否定し去ることができなかったアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを誰よりも必要としていたのではないか〉 ここに鮮やかで瑞々しいハンナ・アーレント論が誕生した。26歳の著者は、アーレントの主著のひとつ『活動的生』(『人間の条件』ドイツ語版)を、「世界」概念を主軸として、「労働」「制作」「行為」「始まり」「出生」などのキーワードともども、「死」「可死性」「不死性」「記憶」「忘却」「過去」「痕跡」といった一連の視座から読み解き、アーレントの著作全体に連なる核心に近づいていく。膨大な注の書きぶりも併せ、ユニークで開かれた本書は、アーレントの思想をひとつのレンズとして、この世界を新たな目で眺めることをめざした試論=エッセイとなっている。
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めぐる、21号【特集】小さな旅
¥800
『めぐる、21号【特集】小さな旅』 めぐる、は徳島の雑誌です。 「旅」とは、「住む土地を離れて、ひととき他の土地に行くこと」だそうです。 とはいっても、遠くに行くことだけが「旅」ではありません。 普段は素通りしている場所を巡ってみたり、あえて地元の宿で泊まってみたり。 旅人視点にたつと、見どころの多さに驚くかもしれません。 遠くに旅行するのとはまた違う、「小さな旅」ならでの楽しみをお届けします。
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スパイス香る、愛しい一杯/金子奈央
¥1,980
『スパイス香る、愛しい一杯』 著者:金子奈央 出版社:雷鳥社 判型:A5判、並製 ページ数:160p、オールカラー 版元からの紹介: 季節を漬ける、煮込む。 心和らぐ十二か月のドリンク、スープ。 その時期に採れたみずみずしい果物を、 スパイスと一緒にジャムやコンポートにして作るドリンク。 旬の野菜を入れて、スパイスで香りづけをした満足感のあるポタージュなど。 季節の移ろいを感じる、やさしい品々を綴ったレシピ集です。 スパイシーなだけじゃない、スパイスの奥深さや広がりを感じさせてくれる、 爽やかで、甘やかな、十二か月のレシピ50点を収録。 本書では、その日の心と身体に寄り添うように、 早朝、昼、おやつ、日暮れ、晩という時間軸でレシピを並べています。 家に好きなお花を飾るような感覚で、気持ちを軽やかに、肩の力を抜いて。 日々を「愛おしむ一杯」を見つけてみてください。 はちみつ金柑茶 八朔のブランデーティー いちごとカルダモンのシェイク 梅とコリアンダーのレモネード 山桃とジュニパーベリーのスカッシュ マンゴー烏龍茶 桃の冷製ミルクスープ 赤紫蘇とレモングラスのジュース キウイと月桂樹のサイダー 根菜とナツメッグのポタージュ (全50点)
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ヤンゴンの休日 黄金郷のスローライフ/沙智
¥1,760
『ヤンゴンの休日 黄金郷のスローライフ』 著者:沙智 出版社:書肆侃侃房 判型:A5、並製、 ページ数:160ページ、オールカラー 版元からの紹介: ミャンマーの優雅な時間にふれる ミャンマーでは、素敵なシーンにたくさん出会う。女性が花を摘んで髪に飾る仕草、カフェで旅人と気持ちよく会話を楽しむ常連客の洗練された物腰、みんなを幸福にする晴れやかな儀式……。暮らしの風景にとけ込みながら、ミャンマースタイルを楽しむ旅。
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UTOUTO/柳本史
¥4,000
『UTOUTO』 著:柳本史 出版社:未明編集室 版元からの紹介: <いつからわたしはうとうとしてるのだろう?> 版画家・柳本 史は、ぬくもりとひだまりを記憶の中から拾いあつめて暮らす作家である。 現実(うつつ)では時にうとうとしながら、記憶世界でのまなざしはきわめて覚醒している。 本書は、家族やどうぶつたちとの生活と並行し、スケッチするように日々彫っては刷る小さな作品114点を採集した版画集。 巻頭口絵には柳本作品を語る上で欠かせないアンティーク・フレームによって額装された作品を7点掲載。 さらに、作家のアトリエや日常風景を写真家・清水はるみが収めたスナップショットや、自身による散文一編を添えた付録および詳細な作品リストを巻末に収録。 小部数でひっそりと作品集を発行してきた柳本 史はこれまで〝知る人ぞ知る〟版画作家だったが、個展では作品が常に完売。昨年あたりからInstagramを中心にその作風が世界中に拡散され、国内外を問わずフォロワー数が6万人に届く勢い。こうした流れも受け、今回の版画集では作品名に英語を併記。ささやかな記憶とぬくもりの断片が、かなしみにあふれるこの世界を少しづつ温めてくれることを祈って綴じられた一冊となっている。<未明編集室>
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雨犬/外間隆史、柳本史
¥2,500
『雨犬』 版画:柳本史 文:外間隆史 出版社:未明編集室 手を止めて、まだ起こっていないことへのとめどない思考を止めて、静かにじっと、今自分のそばにいてくれるものを感じ取りたくなる一冊です。 ぜひ雨の日に。 版元からの紹介: 雨の日に拾われた老犬が、若きペンキ職人とニール・ヤングを聴きながらコーヒーを飲んで暮らすお話。
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気になる部分/岸本佐知子
¥1,012
『気になる部分』 著者:岸本佐知子 出版社:白水社 判型:新書 版元からの紹介: 眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、満員電車のキテレツさんたち、屈辱の幼稚園時代──ヘンでせつない日常を強烈なユーモアで綴る、名翻訳家の衝撃のエッセイ集。ボーナストラック収録。
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人生相談を哲学する/森岡正博
¥1,980
『人生相談を哲学する』 著者:森岡正博 出版社:生きのびるブックス 判型:四六版 ページ数:224頁 版元からの紹介: 哲学者が右往左往しながら 思索する、前代未聞の人生相談。 人生相談は人間とは何か?という真理につながる扉。その場しのぎの〈処方箋〉から全力で遠ざかり正解のない思索へ誘う哲学エッセイ。哲学カフェ、学校授業でとりあげられた話題連載が書籍化!
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帰れない山/パオロ・コニェッティ
¥2,475
『帰れない山』 著者:パオロ・コニェッティ 訳者:関口英子 出版社:新潮社 判型:四六版変形 ページ数:272ページ 版元からの紹介: 山がすべてを教えてくれた。牛飼い少年との出会い、冒険、父の孤独と遺志、心地よい沈黙と信頼、友との別れ――。北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、本当の居場所を求めて彷徨う二人の男の葛藤と友情を描く。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー。
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歌集 自転車修理屋/杜崎ひらく
¥500
『歌集 自転車修理屋』 著者:杜崎ひらく 歌人・杜崎ひらくさんの歌集第1弾です。 生きること 暮らすこと 生活すること 食っていくこと これらは同じようで少しずつ違う。 同時に行えるようでなかなか難しく、このうちひとつだけでは成り立たない。 そんな関係性の中でもがきながら生き、暮らし、生活し、食っていく。 杜崎ひらくの第一歌集です。 *5首ピックアップ* 海岸で朝からずっと自転車を直してた手でポテチをつまむ 使い捨てカメラを向けたバス停にきみの神さま待ってましたか 納豆とバレーボールを置き去りに姉は独立宣言をする 裏道の段差のとこのブロックを階段と呼びちゃんと踏むきみ いつの日かどこかの星の砂も来る自転車修理屋の爪のなか
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歌集 夏ですよ/杜崎ひらく
¥500
『歌集 夏ですよ』 著者:杜崎ひらく 歌人・杜崎ひらくさんの歌集第2弾です。 版元からの紹介: 第一歌集『自転車修理屋』から一年。 生きていくことと食っていくことの合流地点に向かうための第二歌集。 2022年1月頃〜2023年1月頃までに作った歌を収録しました。 *5首ピックアップ* 見せられた日焼けの線に立ち止まる ここまでは夏、ここからは君 打開策これしかないと本当に冷やし花束はじめましたよ 駅前の大型書店で出くわして同じ棚から夏を選んだ 四年目の街を歩いてまだ知らぬ道があったらビール開けよう 寝過ごせば海辺の街にたどり着くように通勤路を編んでみる
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歌集 互いの窓に降りしきる/杜崎ひらく
¥500
『歌集 互いの窓に降りしきる』 著者:杜崎ひらく 歌人・杜崎ひらくさんの歌集第3弾。 版元からの紹介: 短歌を作ること、日々を平穏に過ごすこと、それは当たり前ではないと悟った果てに、それでもやはり続いていく生活に向き合い続けた歌集です。