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象・近場/man(シリーズ人間2)

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シリーズ:シリーズ人間2
タイトル:象・近場(ぞう・ちかば)
著者: man(まん)
ジャンル:小説(短編集)
内容:小説(7編)+4コマ漫画(8話)+著者インタビュー(4,000字)
定価:本体1200円+税
A6文庫判/並製/80ページ
装画・ロゴ:散歩鳥
装丁・組版:山内宏一郎(SAIWAI DESIGN)
発行所:新世界

版元からの紹介:
文字を追うことでしか入り込めない世界。ひらがなで紡がれる、manワールド全開のデビュー作!
現実の精密な観察者として、人物・動物・ものの生々しい感触を描く。さきの見えないあたらしい調べのなかで、なつかしい感覚を呼び起こさせる異色の小説集。

三歳の〈わたし〉が見えてくる「光線」、三年二組の教室からはじまる「たかしくん」、仕事の連絡を待つ「天」、カニを食べにホテルにきた「大和田」、ある日の電車のなかの様子を描いた「しゃりょう」、長距離バスで渋滞に巻き込まれる「もくよう、ひる」、表題作「象・近場」など全7編。
巻末には、著者描き下ろしの4コマ漫画8点を収録。4,000字の著者インタビュー掲載。

・目次
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  光線
  たかしくん
  象・近場
  天
  大和田
  しゃりょう
  もくよう、ひる
 4コマ漫画(コウイチ、変転、あの日の、何十年、しのはら、有名人、田園、夏山)
 著者インタビュー
 あとがき
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・著者略歴
──────────
man(まん)
1995年生まれ、亥年。覚えている古い記憶はふとんに横になって見たビデオデッキの 7:00
──────────

・2025年1月、「シリーズ人間」創刊!
基本的に商業デビューしていない様々な立場の書き手を著者に立て、エッセイや小説、詩、短歌、4コマ漫画、画集、写真集とジャンルレスな内容(基本:文+インタビュー)の文庫シリーズを目指します。年3冊ペースで刊行予定。

・「創刊のことば」
──シリーズ人間発刊に際して──

 デヴィッド・フィンチャー監督作品に『SE7EN(セブン)』という映画がある。その作品について考えるとき、豪華な俳優陣や度肝を抜かれるような物語ではなく、あるシーンが思い出される。
 ベテラン刑事・サマセット(モーガン・フリーマン)が新米刑事・ミルズ(ブラッド・ピット)の妻からディナーに誘われ、3人で食事をともにするシーンである。
 突然、3匹の大型犬が吠え、地響きが起こり家は大きく揺れる。3人は一瞬黙り、サマセットが失礼といい大笑いをはじめると、それに釣られミルズ夫妻も笑いはじめる。不動産屋に騙されて、地下鉄が走るたびに揺れる家を契約したことを恥ずかしそうにミルズが白状する場面だ。
 物語の伏線になる大事なシーンというわけではない。しかしそのシーンはある人にとって『セブン』のすべてである。
 本シリーズでは、いつもなら見落とされてしまうような瑣末なことを描くことに主眼を置いている。著者の人生をわかりやすく紹介するようなものではない。ただ、どんな人もそれぞれの仕方で世界を見ていて、その断片こそが存在を支えているのではないだろうか。だれもが忘れてしまいそうな断片によって、その人間の姿をありありと浮かばせてみたい。
(2025年1月 新世界編集部)

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