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まちは暮らしでつくられる 神山に移り住んだ彼女たち/杉本恭子
¥2,200
著者:杉本恭子 出版社:晶文社 判型:四六判並製/380頁ページ 版元からの紹介: Life(活力、生命、生活、人生)の積み重ねによって風景が生まれている。それを再認識させてくれる本でした。 ──山崎亮(コミュニティ・デザイナー) 「この風景のなかに見えるほぼすべて、いつか誰かが手を使った仕事」── 清流・鮎喰川が流れる山あいのまち・徳島県神山町。このまちに10年近く通う著者と移住・Uターンした女性たちによるインタビューで編まれた「神山の生活史」。神山で暮らす彼女たちは、自らの手で自然と人間の関係をしなやかに結び直していく。また、彼女たちの日常のささやかな言葉は、「地方創生」「まちづくり」という大きな言葉を解きほぐす力がある。「まちは一人ひとりの暮らしでつくられている」というシンプルな事実に気づいたとき、誰もが自分の人生と暮らしを慈しみたくなる。 “インタビューをした女性たちは、一人ひとりの人生のなりゆきで神山に辿り着いていて、移り住んだ理由は一通りではありません。でも、ここに引き寄せられた根っこの部分は、どこか通じ合うところがあるようにも感じていました。(…)彼女たちがそれぞれの言葉で語る神山に耳を傾けるうちに、また神山の人たちとのつきあいが増えるにつれて、自分自身のあり方や暮らしについても問い直されていきました。”(「はじめに」より) 目次: はじめに 第一章 川を背骨にしたまち 第二章 山と人の暮らしをつなぐ 第三章 関係性をかきまぜるアート 第四章 神山の人たちに受け入れられて 第五章 「食べる」を真ん中に暮らす 第六章 育てるではなく、育つ場をつくる 第七章 まちのコモンズとなる場所 おわりに──一人ひとりの人生がこのまちをつくっていく 著者略歴: 杉本恭子(すぎもと・きょうこ) 大阪生まれ。同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。2009年より、京都を拠点にフリーランスのライターとして活動している。アジールになりうる空間、自治的な場に関心をもち、大学、寺院、NPO法人、中山間地域などをフィールドにインタビュー・取材を重ねている。著書に『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』(フィルムアート社)がある。
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野鳥手帳 第2版 「あの鳥なに?」がわかります!
¥1,760
文・写真:叶内拓哉 イラスト:水谷高英 出版社:文一総合出版 判型:四六変型判/208ページ 版元からの紹介: 十数年ぶりに見直された新しい分類(日本鳥類目録改訂第8版)に対応。似ている鳥を見分けるための特徴はイラストで、実際の見え方や生息環境は写真を使って紹介するハンディサイズの野鳥図鑑。雌雄、成鳥・幼鳥、夏羽・冬羽など羽衣の違いをイラストで紹介。日本の野鳥244種を収録。野鳥が見つかる場所、観察におすすめの季節、見つけた鳥の検索表など、バードウオッチング初心者に必要な情報を充実させました。 ・この本の特長 日本で見られる244種(外来種を含む)の野鳥を、イラストと写真を使って紹介するハンディ図鑑です。 2024年に刊行された『日本鳥類目録改訂第8版』(日本鳥学会)に準拠。最新の分類に対応した構成です。 雌雄や年齢、季節による羽衣の違い、特徴的な生態を、精細かつ美しいイラストを使って解説します。 似ている野鳥を見わけるための特徴はイラストで、実際の見え方や生息環境は写真で確認することができます。イラストと写真、両方の良い面を取り入れた初心者向けの野鳥図鑑です。 多くの図鑑を執筆し、初心者向けの観察会や講演会の講師をつとめる野鳥写真家・叶内拓哉氏が、これまでの経験を生かし、初心者が疑問に思う、また興味を示す鳥の行動や習性、似ている鳥との区別点をていねいに解説しました。 35本のコラムでは、水浴びや羽づくろいなど、鳥たちの興味深い行動や習性を中心に、フンや足跡、古巣、美しい羽根などのフィールドサインまで、広く深く鳥にまつわる話題を取り上げました。 日本の特別天然記念物、天然記念物に指定されている野鳥をイラストで紹介しました。 「どこに行けば鳥が見られるのかがわからない」「どこを探せば良いのかわからない」という人のために、鳥が見つかるポイントを、市街地、農耕地、水辺、野山といった環境ごとに、イラストを使って詳しく紹介しました。 鳥の季節ごとの行動パターンや、その時期におすすめの観察場所を、1か月ごとに提案しました。野鳥カレンダーを参考に鳥見に出かければ、初めての人でも楽しくバードウオッチングの世界に入ることができます。 散歩のお供にも使えて、家でじっくり読んでも楽しいイラスト図鑑です。デザインはかわいらしく、中身は本格派の、これから野鳥を知りたい人におすすめの図鑑です。 軽量紙を使ったハンディ図鑑なので、散歩や通勤などの際にも邪魔になりません。 類書が多い野鳥図鑑の中でも、イラストによる図版をメインに、写真も併用した図鑑はありません。イラストは、個体差や光の加減を平均化して描くことでその鳥の特徴が見やすく、写真に比べて識別ポイントが明確で比較しやすという利点があります。さらに生態写真も一緒に掲載することで、実際のフィールドでの見え方や、背景の環境などの情報も読み取ることができます。これから鳥を覚えたい、バードウオッチングをはじめたい方におすすめの野鳥図鑑です。
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僕には鳥の言葉がわかる/鈴木俊貴
¥1,870
SOLD OUT
著者:鈴木俊貴 出版社:小学館 判型:四六判/264ページ 版元からの紹介: 面白くて読みやすい!たちまち12万部! 爽快な読後感が大人気! ◎山極壽一さん(総合地球環境学研究所所長) 「現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」 ◎仲野徹さん(生命科学者) 「内容は深いが、文章は平易にしてユーモアたっぷり。 これまで読んだサイエンス本でベスト」 ◎三宅香帆さん(文芸評論家) 「『観察が上手い』人ってこう生きてるんだ!と興奮しました」 ◎安野モヨコさん(漫画家) 「鈴木先生の後をついて行けば鳥たちが何を話しているのかわかるかもしれない。 そんな気がして先生の後をついていく列に私も加わったのだ」 ◎養老孟司さん(解剖学者) 「好きこそものの上手なれ、という。でも論語ではさらに上があるとする。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。楽しんでやっている人にはかなわない。著者の研究はまさに『これを楽しむ』の境地に入っている」 :::::::::::::::::::::::: 言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。 編集者からのおすすめ情報: 本書の草稿を拝読したとき、何より感動したのは、鈴木先生が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで、自然の中に身を置いて根気強く鳥たちをよく観察する姿勢でした。文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることで、日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる--これは読者の皆さまにとっても、ポジティブなメッセージとなることと思います。 ちなみに、初の単著となる本文内のイラストはすべて鈴木先生自身によるもの! こまかなところまでかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木先生ならではのタッチです。ぜひお楽しみください。 ◎巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。 目次: はじめに 鳥たちの世界へ 小鳥が餌場で鳴く理由 救いと拷問のキャベツ ヒロシ先生の思い出 巣箱をかけた話 都会の住宅事情 繁殖の観察 修士課程の秋と冬 巣箱荒らしの犯人 大発見! ヒナの力 パースの思い出 動物の博士 実家の巣箱 ヒナ救出大作戦 井の中の蛙 シジュウカラに言葉はあるのか? 「ジャージャー」はヘビ! シジュウカラは文を作る ルー語による文法の証明 「ぼく・ドラえもん」実験 翼のジェスチャー カエル人間救出作戦 動物言語学の幕開け おわりに 特別付録 シジュウカラの鳴き声を聞いてみよう 参考文献
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世界を、こんなふうに見てごらん/日髙敏隆
¥605
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著者:日髙敏隆 出版社:集英社文庫/集英社 判型:文庫判/208ページ 版元からの紹介: 日高先生の人間、どうぶつ、いきものがたり 動物行動学者が、生きものと自然のユニークで新鮮な見方を、子どもでもわかる言葉でシンプルに伝える。21世紀に生きるすべての人々に贈る、やさしい自然の魅力発見の書。(解説/篠田節子)
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エピタフ 幻の島、ユルリの光跡/ 岡田 敦、星野智之
¥2,970
『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』 著者: 岡田 敦、星野智之 出版社:インプレス 判型:四六判/240ページ 版元からの紹介: 北海道の東端、根室半島の沖合に佇むユルリ島。かつては昆布を採集する漁師の住居や番屋が建っていたが、家畜の馬を残して最後の島民がユルリを離れたのが半世紀前。最盛期には30 頭もの馬が暮らしていたが、その数は減り続け、今では数頭が暮らすだけになっている。上陸が厳しく制限されたこの島の情景を2011 年から撮り続けているのが写真家・岡田敦。消えてゆくものたちを見つめ、後世に何を伝えてゆくのか。写真と文章で現代のロスト・ワールドを紹介していく。2023年度JRA賞馬事文化賞を受賞。
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冬の植物観察日記/鈴木純
¥2,090
SOLD OUT
『冬の植物観察日記』 著者:鈴木純 出版社:雷鳥社 判型:四六判変形(H180×W127)/並製/272p 版元からの紹介: 本書は秋から冬、そして春を迎えるまでの6か月間の記録です。 東京から山梨へ移住した植物観察家の鈴木純さん。街より野山が近くなったけれど、観察家としての日々は変わりません。生活の中で出会った身近な植物を、遠くから眺めたり、ぐっと自分に引き寄せたり。そんな風にしていつも観察しているのは、植物の「わかっていないこと」、まだ形のない「なにか」。 山梨で迎えた厳しい冬と、そこにある形のない春。春は、どこからやってくるのだろう。 「いま」を書きとめた貴重な記録です。
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パキスタンの山旅を愉しむ フンザ&ナンガパルバット&カラコルムハイウェイ/柳谷杞一郎
¥1,760
『パキスタンの山旅を愉しむ フンザ&ナンガパルバット&カラコルムハイウェイ』 著者:柳谷杞一郎 出版社:雷鳥社 判型:四六変形/並製/256p 版元からの紹介: パキスタン山岳部は、山の愛好家にとってもっともポテンシャルの高い目的地。 第一部 パキスタンの基礎知識 魅力的で危険な山々/公用語、ウルドゥー語について/パキスタンでなにを食べるか/氷河について考える/テロ、危険回避のための注意事項など) 第二部 フンザ&ナンガパルバット周遊トレッキング(全18泊19日の旅日記)
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いきている山/ ナン・シェパード
¥3,520
『いきている山』 著者:ナン・シェパード 訳者:芦部美和子 出版社:みすず書房 判型:四六判/244頁 版元からの紹介: 〈プラトー(高原)の夏は、美味なる蜂蜜にもなれば、唸りを上げる鞭ともなる。この場所を愛する人々にとっては、そのどちらもが良い。なぜなら、どちらもプラトーの本質をなすものだから。山の本質を知ること。それこそが、ここで私が試みようとしていることにほかならない。すなわち、生命の営みという知をもって理解しようとすること。〉 (「一、プラトー」) スコットランド北東部のケアンゴーム山群。深成岩塊が突き上げられ、氷と水の力により削られてできた約4000フィート(1219m)の山々。プラトーが広がり、湖や池が点在し、泉が湧く。この地にほど近いアバディーンに生を享けた作家ナン・シェパード(1893-1981)は、生涯、この山に通い、この山を愛した。 ナンの登山は、高さや速さを競うものではない。山の「内側」や「奥地」を求めて山に入る。山に会いに行き、山と共に過ごす。ナンは犬のように山々を歩き回る。五感を解放し、いきている山の営み――光、影、水、風、土、岩、木、草花、虫、鳥、獣、雨、雪、人――に出会い直す。 引き出しにしまわれていたこの作品は、時を経て、運命的に、山を愛する人々により見出された。そして今日、詩性溢れる文章で自然と肉体の交感を語るこの書は、あらゆる表現活動に関わる人々に影響を与えている。ネイチャーライティングの名作。
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武器としての土着思考/青木真兵
¥1,980
SOLD OUT
『武器としての土着思考』 著者:青木真兵 出版社:東洋経済新報社 判型:四六判 版元からの紹介: 奈良県東吉野村への移住実践者で、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」主催者による「土着」論。「都市の原理」と「村の原理」に折り合いを付けながら、いかに世間へ「ルチャ」(格闘)を仕掛けるか。若き在野研究者が綴る、生きる勇気が湧いてくる「逆」自己啓発書。 相手と関係をつくり、その関係の中でいかに生きていくか。この「相手」には、自分の中の「うまくコントロールできない自分」も含まれています。この相手とともにどう生きていくか。それこそ、僕が考える「闘い」(スペイン語でルチャ)です。だから本書で述べている武器とは、相手の技を受け、さらに強い技で返すことで生命力を高め合うような、「相手がワルツを踊ればワルツを、ジルバを踊ればジルバを」というかの名言にもあるような、「相手があってこその生」を築いていくための思考法のことなのです。本書では、相手との競争に勝つための武器を個別具体的に提示するのではなく、さまざまな事例を取り上げながら、「僕たちの闘い方」を一緒に考えていくことを目的としています。――「はじめに」より