-
みえないもの/イリナ グリゴレ
¥1,980
著者:イリナ グリゴレ 出版社:柏書房 判型:四六判/240ページ 版元からの紹介: 娘たちとの青森生活、故郷ルーマニアの記憶、フィールドで出会った女たちの魂──。 『優しい地獄』の著者が新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 斎藤真理子(翻訳家)推薦。
-
サーシャ、ウクライナの話を聞かせて/ オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ
¥1,980
『サーシャ、ウクライナの話を聞かせて』 著者:オレクサンドラ・スクヴォルツォヴァ、西田孝広 出版社:雷鳥社 判型:A5判変形/上製/128p 版元からの紹介: 「現在、世界中のあらゆるメディアがウクライナを注視していますが、ロシアによる侵攻前は、ウクライナの話など聞いたこともない人がほとんどでした。祖国を去った私には、そんな「知られざる国」の物語、人生や夢、私たちが何を食べているのか、そのすべてを伝えることが自分の義務のように感じられ筆を執りました。」(「はじめに」より) 著者のサーシャは、軍事や歴史の専門家でも著名人でもありません。ウクライナの工業都市ドニプロで日常を送っていた、建築を学ぶ学生でした。しかし、2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻の当日、彼女は否応なく故郷を追われました。 祖国ウクライナを愛する彼女が、魅力あふれるウクライナのあれこれを紹介。一人の「普通のウクライナ人」の目を通して綴られる本書を読めば、ウクライナという国、そして、ウクライナの人々により共感を持っていただけるはずです。 サーシャの友人であり、共著者であり、通訳・美術家としても活躍する西田孝広氏の挿絵は、ウクライナの人物、風景、そして、戦争の影をも繊細に表現し、本書全編を美しく彩ります。 祖国を憂うサーシャの魂が宿る、ウクライナへの愛で満ちた一冊です。 【トピック例】 国旗/ゼレンスキー大統領/ボルシチ/民族衣装/世界遺産/家族/祝日/タラス・シェフチェンコ/伝統工芸/建築/バレエとオペラ/コサック/オレンジ革命/欧州・日本におけるウクライナ支援 など
-
普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究/アンジェラ・ネイグル
¥2,420
『普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究』 著者:アンジェラ・ネイグル 訳者: 大橋完太郎 監修: 清義明 出版社:Type Slowly 版元からの紹介: なぜリベラルは敗北するのか? なぜトランプは大統領になれるのか? オルタナ右翼はリベラルが生み出したモンスターである。 マーク・フィッシャーに並ぶ論客による、オルタナ右翼・トランプ主義者研究の最重要書 本書は、2010年代初頭に起こったインターネット文化戦争を忠実に記録し、それが2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな役割を果たした「オルタナ右翼」となって発展する道行きをマッピングする。オルタナ右翼の特徴が、60年代カウンターカルチャーに由来する「侵犯的な反道徳スタイル」だとしたら? 本来リベラルであったインターネットのサブカルチャーは、どのように右傾化し、メインストリームを征服していったのか? 「中流階級が自己懲罰として自らを鞭打ち、それが危険な荒波となってリベラル左派を飲み込み、道を見失わせる。アンジェラ・ネイグルはそのなかで、灯台守となってわたしたちに出口を示す。彼女の分析は容赦ないが、決して残酷ではない。疎外と敗北に慣れすぎた多くの左派とは異なり、ますます残酷になる世界を変える唯一の方法として政治を信じている。彼女はわたしが待ち望んでいた作家であり社会評論家だ」――コナー・キルパトリック「ジャコバン・マガジン」 「ネイグルは世界でもっとも輝かしい光のひとりであり、知的同調からの独立を宣言した新世代の左翼作家・思想家である」――キャサリン・リュー(作家・アメリカ文化理論家) 「わたしたちの時代の混沌のただなかで、頼るべき人としてアンジェラ・ネイグルのような聡明で恐れ知らずの批評家がいることは救いになる。彼女は右翼のサブカルチャーの出現とその重要性を適切に説明することができないリベラルの陳腐な教義で我慢することを好まず、インターネットの洞窟のもっとも汚れた場所まで降りて、鋭く冷静な分析をわたしたちに与えようとする唯一の存在だ」――アンバー・アリー・フロスト「チャポ・トラップ・ハウス」 「アンジェラ・ネイグルは、有害なレイシズムとミソジニーが先端的なカウンターカルチャーのパッケージとして現れたとき、それに対してダブルスタンダードを用いることを一貫して拒否した、数少ない書き手のひとりである。本書は、ウェブ上のニヒリズムとファシズムがもつ新しい一面に関する見事な解説であり、この新しいニヒリズムとファシズムは、もはや「(笑)」をつけておけばよいのだと言って逃げることはできない」――デイビッド・ゴロンビア(『ビットコインのポリティクス:過激な右翼としてのソフトウェア』著者)
-
クラクフ・ゲットーの薬局/タデウシュ・パンキェヴィチ
¥2,640
『クラクフ・ゲットーの薬局』 著者:タデウシュ・パンキェヴィチ 訳者:田村和子 出版社:大月書店 判型:四六・256ページ 版元からの紹介: 1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。
-
狂人たちの世界一周 最も過酷なヨットレースに挑んだ男たち/ピーター・ニコルス
¥3,080
著者:ピーター・ニコルス 訳者:園部哲 出版社:国書刊行会 判型:四六変型判/384ページ 装丁:木庭貴信・岩元萌(オクターヴ) 版元からの紹介: アポロ8号の有人月面周回がなされた1968年。地上では、ヨットによる無寄港世界一周レースという、無謀かつ歴史的な偉業に挑んだ男たちがいた。レースはスポンサーによって《ゴールデン・グローブ・レース》と名づけられた。 5000ポンドの賞金を賭けて、海軍少佐、商船船長、船乗り、素人のビジネスマンなど様々な経歴の9人が参加。最終的にただ1人がゴール、残りの8人は脱落、遭難、失踪するという異様な結果となった。 「嘆かわしいまでに正常」なノックス=ジョンストン、放浪に憑りつかれたモワテシエ、謎に満ちたクロウハースト……。 このレースは歴史的偉業として称えられるとともに、海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」としても、人々に長く記憶されることになる。 通信衛星や電子測位システムが登場する前の時代に、人間の限界を試したいという強迫観念に突き動かされた男たち。想像を絶する過酷な海にあって、決断が生死を分ける緊迫した場面の数々。 ちっぽけなヨットに乗った9人の男たちは、史上最長の、最も孤独な航海になぜ旅立ったのか? 絶望の淵へと追われた彼らの運命は? 成功と破滅を分けたものとは? 9人の男たちの物語をたどり、異様な結末を目の当たりにする――迫真のノンフィクション。 ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ガーディアン、パブリッシャーズウィークリーほか各紙絶賛!!
-
ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る
¥1,001
『ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る』 著者:ユーリー・ノルシュテイン 訳者:鴻 英良、毛利 公美、守屋 愛 出版社:ラピュタ新書 判型:新書 208ページ 版元からの紹介: 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻。モスクワに暮らすアニメーション監督、ユーリー・ノルシュテインへの8時間にも及ぶ貴重なインタビューを収録。代表作『話の話』を手がかりに、文学や芸術、戦争についてノルシュテインが語り尽くす。文学は、芸術は、文化は、戦争に抗えるのだろうか──。 〈2024年公開映画『ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る』公式パンフレット〉