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幸福な王子/結崎剛
¥3,410
著者:結崎剛 出版社:港の人 判型:B5版変型/上製本/函入り/本文104頁 版元からの紹介: 永く介護した祖母、少年の頃から一緒だった犬たち、年若い友との死の別れ。それでも生きてある限り夢か恩寵のように現れる見知らぬ犬、子供たち、雨、青空……。この生は、歌によって、別な現実に変えうるだろうか。 若く福島泰樹、菱川善夫に見出され、歌壇とはなれたところで孤り前衛短歌の志を保ち、和歌古今の詩歌をまねび、日本語韻文詩の可能性を探究し、「あたらしい短歌」を刷新する歌人のほがらかな声が、切なく、ユーモラスに真摯に、この世界に反歌する。深く、呼吸をするために。 「純金の預り物」、310首。全首索引・全訓を附す。
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離火(りか)/四方田犬彦
¥2,640
著者:四方田犬彦 出版社:港の人 判型:四六判/並製本/カバー装/本文196頁 版元からの紹介: 映画評論、比較文学などで旺盛な執筆活動を展開する四方田犬彦。詩集『わが煉獄』以来、7年ぶりに新詩集『離火』を刊行する。詩人の言葉が鮮やかに烈しく現代をうつ。 詩人の記憶が、あるいは世界の記憶が、時代の記憶があちこち交差しながら、ひとつの魂の声になって蘇る。深い哀しみ、深い歓び。壮大で静謐な詩集が誕生する。 「離火」の語は『易経』に依る。離とは麗、明るさである。三十三篇をもって一本と成すことにした。(後記より)
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谷川俊太郎を発明する/ウィリアム・I・エリオット
¥1,650
著者:ウィリアム・I・エリオット 絵:キャロル・エリオット・カリスタ 訳者:西原克政 出版社:港の人 判型:四六判/並製本/本文56頁 版元からの紹介: 詩人・谷川俊太郎の詩と人生を寿ぐ讃歌! 若くから谷川俊太郎の友人であり、彼の詩集の英訳をライフワークとして尽くしている詩人で翻訳家のウィリアム I. エリオットが、92歳になる谷川俊太郎の姿に迫ろうと機知に富みユーモラスなリメリックの詩(5行詩)を書き、娘のキャロル・カリスタが愛らしい詩人の絵を添える。18篇の作品(バイリンガル)と長い「まえがき」を収録。 ■著者 ウィリアム I. エリオット(Wiiliam I. Elliott) 詩人、翻訳家。谷川俊太郎と同い年の92歳で、キャロル・カリスタの父である。西原克政とは日本の詩人の作品の英訳20数冊を出版している。谷川俊太郎の作品は約70冊をライフワークとして現在ほぼ全訳している。 ■絵 キャロル・エリオット・カリスタ(Carol Elliott Kallista) ニューヨーク市在住。ファッション業界でエグゼクティブ兼デザイナーとして40年勤務する。父の前作『谷川俊太郎を想像する』(2015)でもイラストを担当。 ■訳者 西原克政(にしはら・かつまさ) フリーランス翻訳家。日本とアメリカの詩の翻訳に従事。谷川俊太郎の詩集は14冊ほど手掛けている。近刊の翻訳書に井伏鱒二『対訳 厄除け詩集』(2023)。 ■目次 CREEPY CRAWLER もぞもぞ這うもの RUN-AWAY BOOKS 脱走する本たち SPEED TRAP スピード違反 DOUBLE DECKER ダブルデッカー NO HITCHHIKING ヒッチハイク禁止 BLACK DIAMOND ブラック・ダイヤ WC トイレ RADIO TINKERING ラジオの修理 NO SPEEDING スピード運転禁止 LUBE JOB 注油作業 TALL TIRES タイヤが伸びる DOUBLE BUBBLE 二重の泡 POET – COMPOSER 詩人と作曲家 TRICKS OR TREATERS いたずらかおごりか FIRST GREAT GRANDCHILD 最初のひ孫 BEACHY KEEN ビーチのすがすがしさ UNLESS SOUL SING 魂が歌わないと CO-CONSPIRATORS 協働共謀者
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谷川俊太郎を私的に語る/ウィリアム・I・エリオット
¥1,650
著者:ウィリアム・I・エリオット 絵:キャロル・エリオット・カリスタ 訳者:西原克政 出版社:港の人 判型:四六判/並製本/本文88頁 版元からの紹介: 谷川俊太郎と1967年に出会って以来、長年友情を培ってきたウィリアム・I・エリオットは、ライフワークとして彼の詩集を英訳し続けてきた。『谷川俊太郎を私的に語る』は、谷川俊太郎を中心に描いた三部作の詩集の掉尾を飾る詩集である(作品20編収録)。ニューヨークでアーティストとして活躍中のキャロル・エリオット・カリスタは、父の三部作のイラストを担当した。1967年、6歳の彼女は35歳の谷川俊太郎に初めて会っているが、残念ながら覚えてはいない。 ■著者 ウィリアム・I・ エリオット(Wiiliam I. Elliott) 詩人、翻訳家。谷川俊太郎と同い年で、キャロル・カリスタの父である。西原克政とは日本の詩人の作品の英訳20数冊を出版している。谷川俊太郎の作品は約70冊をライフワークとして現在ほぼ全訳している。 ■絵 キャロル・エリオット・カリスタ(Carol Elliott Kallista) ニューヨーク市在住。ファッション業界でエグゼクティブ兼デザイナーとして40年勤務する。父の三部作の詩集のイラストを担当している。 ■訳 西原克政(にしはら・かつまさ) フリーランス翻訳家。日本とアメリカの詩の翻訳に従事してきた。とくに谷川俊太郎の詩集は14冊ほど手掛けている。近刊に井伏鱒二『対訳 厄除け詩集』(2023)。 ■目次 FOREWORD SHUN REMEMBERED 俊太郎追悼 A RECIPE for ONE POEM 一篇の詩のためのレシピ PLAINTIVE DUET MUMBLED もの悲しい二重奏のつぶやき HAPPENSTANCE 予期せぬ出来事 OBSESSION WITH AN APPLE 「りんごへの固執」 ACROSTIC アクロスティック MAKING ROOM FOR 場所を取っておく TWO VIEWS OF TRANSLATION 翻訳の二つの見方 ON SHUN’S POEM and OUR TRANSLATION 谷川俊太郎とわれわれの訳詩 “I Am Here—That’s All.” 「わたしはいま ここにいる」 AND THEN そして MEANING 意味 FOR BILL ビルに THE CANOPY 樹葉の天蓋 FLUENCY 流暢さ A POEM ON AN ENGLISH TRANSLATION OF SHUNTARO’S POEM A LETTER (1984)(an intertextual verse commentary) 俊太郎の詩「手紙」(1984年)とその英訳についての詩 AN OL SENTIMENTALIZES あるOLの感傷 TS MEETS ED Hail Fellow Well Met 谷川俊太郎とエミリ・ディキンスンの邂逅 良き出会いこそ楽しけれ ON SHUN’S SLIPPERS 俊太郎のスリッパ AFTERWORD ANOYO あの世
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世界は一冊の本 definitive edition/長田弘
¥880
著者:長田弘 カバー画:田中紗樹「存在の合図」 カバーデザイン:鈴木成一デザイン室+宮本亜由美 出版社:ちくま文庫/筑摩書房 判型:文庫判/144ページ 版元からの紹介: 詩人・長田弘がのこした祈りと鎮魂の傑作詩集。 「人生という本を、人は胸に抱いている。」――没後10年。詩人・長田弘がのこした祈りと鎮魂の傑作詩集、待望の文庫化。解説 岡崎武志 本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。 解説 岡崎武志 目次: 誰でもない人 人生の短さとゆたかさ 立ちどまる ことば ファーブルさん なあ、そうだろう 友人の死 役者の死 青函連絡船 詩人の死 無名の死 父の死 母を見送る 黙せるもののための 十二人のスペイン人 嘘でしょう、イソップさん 五右衛門 世界は一冊の本 おぼえがき 解説 岡崎武志
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【サイン本】詩歌文集 欅になれる気がしている/うっかり
¥1,760
著者:うっかり 栞文:西崎憲 装画・挿画:片桐水面 出版社:百匹ブックス 判型:新書判・並製/242ページ 版元からの紹介: 徳島在住の俳人・うっかりの俳句、散文、短歌、詩を集成した初作品集。 永き日や僕は地球で死ぬだろう 打水をやめてくださるまた歩く 徳島在住、俳人でありながら小説「湿り」で阿波しらさぎ文学賞徳島新聞賞を受賞するなど、幅広いジャンルの文芸で活躍する うっかり。生活に立脚しながら、どこかポッカリと宙に浮いたような作風が大きな魅力です。初作品集である本書は、俳句310句あまりのほか、散文、短歌、詩を収録した全集的な内容となっています。 [収録作品] 俳句 312句 エッセイ「なにか三十七歳」 小説「湿り」(第五回阿波しらさぎ文学賞徳島新聞賞受賞作) 小説「人魚、歩く」 短歌連作「蜂蜜」 詩 7篇 著者プロフィール: うっかり 1982年徳島県小松島市生まれ。徳島市在住。2015年夏至より句作開始。第2回全国俳誌協会新人賞準賞。第10回、13回、14回北斗賞佳作。第1回ブンゲイファイトクラブ本選出場。第17回とくしま文学賞俳句部門優秀賞。第五回阿波しらさぎ文学賞徳島新聞賞。第21回とくしま文学賞現代詩部門最優秀賞。ひまわり会員。奎同人。俳人協会会員。現代俳句協会会員。徳島文学協会会員。七曜短歌会同人。すだち句会代表。一枚の本店主。2020年、原英より改名。
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航海記/赤井都
¥2,420
著者:赤井都 訳者:スワスティカ・ハルシュ・ジャジュ 出版社:山小屋ブックス 判型:B6変形判/ 80ページ 版元からの紹介: 先へ先へ、 漕いでいけばいいのです── どこかの海で、ひとりの人が書き残した、ある航海の記録。 豆本作家・赤井都が紡いだ、短くも鮮烈な物語。 2016年に限定30部で制作された豆本が、ついに単行本として生まれ変わります。 主人公である「私」は、どこかの海でひとり舟を漕いでいます。 あるとき、同じように舟を漕ぐ誰かの気配を感じ、 「おおい」「おおい」と呼びかけ合いながら、しばらく並走して同じ時を過ごします。 しかしやがて、また「私」はひとりに戻る── それでも漕ぎ続ける、小さな舟の航海の物語です。 人生における出会いと別れ、哀しみと希望。 それらを鮮やかに描きながら、この物語は、 「私」として生きる自由や孤独、そして限りある命を、ありのままに祝福します。 海の色のように、読むたびに景色を変える── 果てない魅力を湛えた、静かで深い一冊です。 本書は、日本語と英語の日英併記。 表紙からは日本語、裏表紙からは英語で読み進められる構成になっています。
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命の部首/久永草太
¥2,420
著者:久永草太 出版社:本阿弥書店 版元からの紹介: 第34回歌壇賞受賞作家の第1歌集。跋・伊藤一彦。栞・吉川宏志、石井大成、俵 万智。 ◎第69回現代歌人協会賞受賞 ◎第31回日本歌人クラブ新人賞受賞
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さよならのあとで/ヘンリー・スコット・ホランド
¥1,430
SOLD OUT
著者: ヘンリー・スコット・ホランド 絵:高橋和枝 装丁:櫻井久 出版社:夏葉社 判型:四六判・上製/120ページ 版元からの紹介: 死はなんでもないものです。 私はただ となりの部屋にそっと移っただけ 百年前のこの一編の詩に、絵本作家の高橋和枝さんが、二年の時間を費やして、一八枚のイラストをそえました。 死別のかなしみをいやす、特別な一冊。
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詩のこころを読む/茨木 のり子
¥1,089
『詩のこころを読む』 著者:茨木 のり子 出版社:岩波書店 判型:224ページ 版元からの紹介: いい詩とは、ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます。詩人である著者が、その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし、情熱をこめて語ります。ことばの花々にふれてみなさんは、きっと詩の魅力にとらえられるでしょう。
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ここに素敵なものがある/リチャード・ブローティガン
¥2,200
著者:リチャード・ブローティガン 訳者:中上哲夫 出版社:百万年書房 判型:四六変/112ページ 版元からの紹介: かなしくてさびしくて優しい人に。 詩のささやきが放つ色気にすっかりやられてしまった。不幸せな者、それでいてどうしようもなく優しい者だけが持つ、強烈な色気。ささやきでしか、本当のことは語れないのかもしれない。(向坂くじら・詩人) 『西瓜糖の日々』が文庫化されたのが2003年。大学1年生だった私はブローティガンに大いに影響を受け、物語るように歌詞を書くようになった。狂気を語る穏やかな声は、きっと今も遠くまで響くことだろう。(高城晶平・cero) リチャード・ブローティガン(『アメリカの鱒釣り』『西瓜糖の日々』)、新訳詩集。
