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エッセイ | まるとしかく

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  • 【サイン本!】生きる力が湧いてくる/野口理恵

    ¥1,980

    著者:野口理恵 出版社:百万年書房 判型:四六変形判、224ページ 版元からの紹介: 版元ドットコム「版元日誌」(https://www.hanmoto.com/nisshi1118)で大反響を巻き起こした、『USO』誌編集長にしてrn press社主・野口理恵の初著作。 「私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。」「顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりを(私は)したい」(本文より) 暮らしレーベル第7弾。

  • きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく/今日マチ子

    ¥2,200

    2023年の5月、「GWはどこへ行きましたか?」と聞かれた。挨拶のことばが「コロナ」から「旅」になった。自分の人生に現れた、一瞬の晴れ間のようなこの機会を忘れないようにしようと思う。また困難のなかにあるとき、支えてくれるかもしれないから。(今日マチ子『きみのまち』より) 今日マチ子、初めてのエッセイ集。 2024年、社会を見渡すと、コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えます。今日マチ子さんはコロナ禍を描き続け、人気シリーズとなった「#stayhome日記」3部作が2023年に完結。そんな今日マチ子さんが次に描くのは「旅ができる日々」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台北ー台中ー台南ー高雄という台湾旅、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。街や人を描いたイラストも66点収録。 B6正寸224ページ カラーイラスト66点

  • わたくしがYES/松橋裕一郎(少年アヤ)

    ¥2,200

    胸に手を当てる。 ほのおがちいさく、 だけどたしかに燃えている。 わたしは最高。 だから あなたも最高。    (本文より) --------------------------------------- ちいさいけどおおきくて おおきいけどちいさい、 わたしたちの「いのち」について。 少年アヤが本名である「松橋裕一郎」として 初めて書き下ろした「存在」の記録。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 344ページ(4C+1C)

  • 私が私らしく 死ぬために/野口理恵

    ¥1,430

    最新の遺体処理から安楽死まで。 あなたは、いつ、どこで死ぬでしょう。 よりよく生きるために知っておきたい 「死ぬ」ということ。 一章 死ぬ直前のこと 二章 死んだあと、すぐのこと 三章 私らしく死んでいった人たち 四章 明日も前向きに生きるために 死ぬときの呼吸のこと、食事のこと。宗教のこと、費用のこと、お墓のこと。うんざりするような「決まりごと」と、これからの私たちのこと。たくさんの事例を紹介しながら綴るルポルタージュ。

  • USO 7 特集「恋」

    ¥1,760

    「あなたの嘘を教えてください」というテーマで、さまざまな作家が書き下ろす文芸誌シリーズ。年に一度の刊行。7号目となります。 今回の特集は「恋」。 どうしようなく惹かれてしまうモノ、コト、そしてそれを取り巻く嘘について。。嘘のなかにある「本当」を見つけてみてください。 ○特集 KOI・恋  『不可思議』 髙羽 快 『恋』 野口理恵 『人でなしの恋。あるいは「恋愛民俗学」の顛末』 畑中章宏 『落ちたあとの世界』 若林 恵 『遠い声のきこえる距離で』 のもとしゅうへい 『アオイコニー』 小谷知也 『東京』 旦 悠輔 『放送大学が好きすぎる』 今日マチ子 『知らない定食と白い腕』 柏井優佳 『涙のディズニーランド』 年吉聡太 『Trash Talk』 新見 直 ○USO・うそ・嘘 『セルフインタビュー「恋愛に興味がない」』 中村雅奈 『白昼嘘』  @osenti_keizo_lovinson 『犬とリンゴ』 Rib 『りりほちゃんと遊ぶために私たちが気をつけていたこと』 生湯葉シホ   『平気でうそをつけたら』 pha 特別寄稿 namaiki  特別寄稿 うちだみく ーーーーーーーーーーーーー デザイン:藤田裕美 文庫サイズ・324ページ

  • USO 6 特集「我儘・わがまま」

    ¥1,760

    「あなたの嘘を教えてください」 年に一度の文芸誌「USO」の最新刊。 6年目6号目となる本作のテーマは「我儘・わがまま」 新たな執筆陣を迎え、本作も<心の奥>にせまります。 ▼執筆陣▼ エッセイ: 若林 恵  今日マチ子 旦 悠輔 和田夏実 鶴見 済 丹澤弘行 柏井優佳 のもとしゅうへい 藤田裕美 長崎訓子 交換日記: なま×少年アヤ 漫画: チェム 小説: 辻山良雄 野口理恵 写真: トヤマタクロウ 栗栖丈璽 新津保建秀

  • USO 5 特集「悪」

    ¥1,760

    あなたは良い人ですか、悪い人ですか。 あなたは何を信じて生きていますか。 わたしに<あなた>のことを教えてくれませんか。 今回の特集は「悪」です。 引き続き「あなたがついてきた嘘を教えてください」というお題にも9名の方にご執筆いただきました。 嘘の奥には本当が詰まっています。 年に一度の文芸誌USO、今年で5号目。 ぜひお楽しみください。 今回の書き手のみなさんはこちら。

  • USO 4 特集「YES・イエス ・肯定」

    ¥1,650

    「USO」シリーズ第4弾!  シリーズ最厚・大ボリュームでお届けします。 「あなたの嘘を教えてください」をテーマに、漫画家、文筆家などさまざまな人がとっておきの嘘を書き下ろします。 今回の特集は「YES・イエス ・肯定」。自己肯定感と嘘についてご執筆いただいています。 目次ーーーーーーーーーーーーーーーー <特集:YES・イエス・肯定> 『今日も吉祥寺のルノアールで』野口理恵 『あめん』若林 恵 『きのうの私は「はい」と言った』石山さやか  『夜の散歩』今日マチ子 『ビールもう一本!』辻山良雄 『すべてがウソになる』年吉聡太 『それが答えだ』岡藤真依  『メガネと金髪と京都』矢代真也 『わたくしがYES』少年アヤ <USO・うそ・嘘> 『ストーリーテラー』佐久間裕美子 『ささやかな復讐』DJまほうつかい(西島大介) 『じいちゃんの死』早坂大輔 『再会する時間』大横山飴  『私と嘘』旦 悠輔 特別寄稿 西川勇大   特別寄稿 妹尾龍都  特別寄稿 nene  前書きーーーーーーーーーーーーーーーー USO うそ 嘘 「あなたの嘘を教えてください」 このテーマで二〇一九年にはじめたこの本には たくさんの嘘が載っています。 心の奥にしまいこんだ気持ちを引っ張り出して文章にすると、 抱えてきたものがいつの間にか一人歩きをして、 今度は知らない誰かの気持ちを引っ張り出します。 そんなことの連続で四号目までやってきました。 お気づきだと思いますが、「嘘を教えてください」というのは嘘で 「本当のあなたを教えてください」というのが本当です。 あなたはどんな気持ちで嘘をつくのですか。 嘘をついてしまったあなたはどんな気持ちになりますか。 深く後悔しますか。 それとも、してやったり、ですか。 あなたはどんな人なのですか。 私はあなたのことが知りたいです。 あなたがどんな人なのか、ものすごく知りたいです。上っ面で笑い合うのではなくて、 空虚なSNSで友達申請をするのではなくて、 あなたの心の中にある柔らかい部分に触れたいのです。 どんなことで笑いますか。 どんなことが悲しいですか。 どんなことで傷つき、 どんなことで幸せな気持ちになりますか。 私はむきだしのあなたが知りたいのです。 だからあなたの嘘を私に教えてくれませんか。 特集YESよりーーーーーーーーーーーーーーーー 「愛してる?」と聞かれたときにどうしても口ごもってしまったりします。「YES」ということばがどうしてもうまく出てこないのです。「YES」ということばがとてつもなく危険なことばに思えて、怖さが喉の奥からせりあがってきて、口がからからに乾いてしまいます。そのときあなたは必死でガードを固めようとしているに違いありません。なんとか自分を手放さずに済むよう、自分というものに必死にそれにしがみついているのです。   自分というものの一体何がそんなに大事なのか、と頭で考えることは簡単です。けれども、いざそれを手放せと言われたら、やはり、どうしたって、怖気づいてしまいます。そういう自分がダサいなと思ったりもします。そう思いながらも、「YES」ということばが、いつまで経っても怖いままなのです。(若林恵「あめん」より)

  • USO 3 特集「SAY・声」

    ¥1,430

    あなたの嘘をひとつだけ教えてくださいーー。 文庫サイズの小さな文芸誌『USO』の3号目。 特集は「SAY・声」 漫画家、批評家、民俗学者、農家、編集者といったさまざまな執筆陣が、小説、エッセイ、詩を書き下ろし。「嘘」というテーマに加え、今回は「声」についての作品も掲載します。 執筆陣 石山さやか、磯上竜也、岡藤真依、エレナ・トゥタッチコワ、加瀬 透、鎌田裕樹、今日マチ子、スケラッコ、辻山良雄、年吉聡太、野口理恵、畑中章宏、ベンジャミン・クリッツァー、矢代真也、若林 恵    目次: 『パルマコン・パレルゴン』加瀬 透  『Nのお葬式』野口理恵  『声の発見』若林 恵  『ぼくはまだぼくのままだった』辻山良雄  『不惑の性』岡藤真依  『タマや』年吉聡太  『合流』エレナ・トゥタッチコワ 『謝罪と母と記憶と嘘』矢代真也    『民俗学者は嘘をつく』畑中章宏  『クラゲ』今日マチ子  『ウソと「めんどくささ」と道徳』ベンジャミン・クリッツァー  『波風を立てる/塗り込める』石山さやか  『嘘についての私辞典・手記』鎌田裕樹  『しょうゆさしのうそまじり日記』スケラッコ  『八月・嘘・日記』磯上竜也  特別寄稿:まろりぬ

  • USO 2

    ¥1,320

    rn press『USO 2』 極めて私的な文芸誌『USO うそ』、好評につき第2弾発売! あなたが抱えている、 哀しくて、みっともなくて 。可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 執筆陣: エッセイ: いとうひでみ 北尾修一 木下龍也 今日マチ子 小谷知也 年吉聡太 矢代真也 若林恵 小説: 辻山良雄 野口理恵 漫画: 安永知澄 岡藤真依 北村みなみ 写真: 濵本 奏 文庫判 縦148mm 横105mm 厚さ14mm 224ページ 並製 定価 1,200円+税 ISBN978-4-910422-00-8 CコードC0095 書店発売日2020年11月17日

  • USO 1

    ¥1,100

    rn press『USO うそ』 あなたが抱えている 哀しくて みっともなくて 可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 極めて私的な文芸誌、創刊! 「うそ USO」 エッセイ 北尾修一 武田 俊 年吉聡太 新見 直 野口理恵 矢代真也 詩 エレナ・トゥタッチコワ 漫画 岡藤真依 佐々木充彦 安永知澄 写真 上田 龍 文庫サイズ・176ページ・並製

  • ひとり出版流通攻略ガイド/海猫沢めろん、江藤健太郎

    ¥1,300

    著者:海猫沢めろん、江藤健太郎 出版社:タコシェ 判型:B6判無線綴じ106ページ 版元からの紹介: 誰もがZINEを作って即売会などで販売できるようになった今、その先の流通をテーマに、小説家・海猫沢めろんさんと江藤健太郎さんに語り合っていただきました。お二人とも2025年に、商業流通を可能にするISBNコードを取得してご自身の小説を出版しました。 同様にひとりで出版活動を行う8つの出版社やレーベルへのアンケート、本を作って流通させてみたいと考えている方に向けた参考図書、そして海猫沢めろんさんと江藤健太郎さんによるコラムを収録した、流通について考える入り口的な冊子です。 攻略ガイドと銘打ってはいますが、攻略方法は人それぞれ、模や目的によって異なります。本を作る人がそれぞれに合った方法を選択するためのガイドブックです。 70ページ超の対談部分は、自身が起したひとり出版社・泡影社から『ディスクロニアの鳩時計』を出した海猫沢めろんさんと、同じくひとり出版社のプレコ書房から『すべてのことばが起こりますように』を出した江藤健太郎さんによるもので、生活や執筆の場も兼ねた事務所で出版するがゆえのお悩みから、流通システムの問題や文学賞について も自由に語っていただいています。 時々出てくる、耳慣れない用語については、同じページに註を入れて、出版流通初心者にも読み進めやすいよう工夫してみました。書き手であり、ひとり出版も手がける二刀流デザイナー飯村大樹さんの親切設計で、本文と註をストレスなく往復できるデザインになっています。 アンケートは、ひとり出版社・レーベルを運営する8人に書籍流通について伺いました。お答えいただいたのは、石原書房、H.A.B(エイチアンドエスカンパニー)、シカク出版、書肆マガジンひとり、点滅社、東京荒野、原田専門家、双子のライオン堂です。 また、最近の出版事情を紹介した実践的な参考図書も巻末に付しました。 表紙のイラストは、台北を拠点に活動をする香港出身のアーティスト智海(Chihoi)さん。本の書影を描いたカヴァー画集『夢的書』など、紙の本への愛情が深く、台湾人アーティストSon Niさんとともに印刷や製本にこだわった出版レーベルnos:booksを運営しています。本作は、お札で紙を買って、その紙に描いて印刷をして本を作り、販売して得たお金(お札)で紙を買ってという繰り返しを描いた「PAPER FOR PAPER 紙換紙」という作品です。 ○海猫沢 めろん 1975年生まれ。高校卒業後、紆余曲折を経て上京。文筆業に。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。『愛についての感じ』で第33 回野間文芸新人賞候補。『キッズファイヤー・ドットコム』で第39回野間文芸新人賞候補、第59回熊日文学賞受賞。2025年ひとり版元「泡影社」を設立、『ディスクロニアの鳩時計』刊行。 ○江藤 健太郎  1999年 神奈川生まれ。会社員。2019年から小説を書く。2025年ひとり出版レーベル 「プレコ書房」を立ち上げ、初小説集『すべてのことばが起こりますように」を自ら刊行。現在、第2作品執筆&制作中。2026年春刊行予定。名作の復刊計画も構想中。好きなものは、魚。

  • セロニアス・モンクがいる風景/村上春樹

    ¥2,200

    著者:村上春樹 出版社:新潮社 判型:四六版、301ページ 版元からの紹介: 頑固で優しく、偏屈だけど正しい――モンクの音楽は、いつも大きな謎だった。演奏も振る舞いも「独特」そのもの。しかし、じっくり耳を傾ければその音楽は聴く者の心を強く励まし、深く静かに説得してくれる――高名な批評家、若き日を知るミュージシャン、仕事を共にしたプロデューサーなどが綴った文章に加え、村上春樹自身のエッセイと「私的レコード案内」でその魅力の真髄に迫るアンソロジー。

  • 好日日記─季節のように生きる─/森下典子

    ¥1,100

    SOLD OUT

    著者:森下典子 出版社:新潮社 判型:文庫版、288ページ 版元からの紹介: 私達はたくさんの「季節」の中で生きている。茶道に息づく二十四節気──梅の香り漂い始める「立春」、花吹雪が舞う「清明」、薫風吹き抜ける「立夏」、蝉の声が響く「大暑」、 彼岸花が咲く「秋分」、鰯雲の浮かぶ「寒露」、木の葉が色鮮やかに染まる「立冬」、寒空に月が光る「大雪」、そしてまた季節はめぐり……。春夏秋冬の区分では見逃してしまう一瞬の美しさを綴った一年の記録。待望の『日日是好日』続編。

  • そして、ぼくは旅に出た。 /大竹英洋

    ¥1,265

    著者:大竹英洋 出版社:文藝春秋 判型:文庫版、464ページ 版元からの紹介: まわり道しなければ、たどり着けない場所がある――。 若き日の著者の、人生を決めた旅立ちの物語。読んだ人に深い感動と変化をもたらした話題の書が、待望の文庫化。 第七回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞作。 大学4年のある日、オオカミの夢を見た。自然写真家を目指していた著者は、導かれるように1冊のオオカミの写真集と出会う。「ダメもとくらいの挑戦をしないと、人生は面白くない」と語る著者は、その世界的な写真家ジム・ブランデンバーグに弟子入りを直接志願するため、単身アメリカに旅立つ。 ミネソタ州北部に広がる森と湖の世界「ノースウッズ」の入り口へたどり着き、ジムの家がその先にあると突き止めると、カヤックにキャンプ道具を積み込み、水上の旅へ。深い北国の森と無数の湖、様々な野生動物との出会い。8日間の旅の末にたどり着いた場所で、ついにジムとの対面を果たすが――。 臨場感あふれる自然描写、不安に揺れ動く心情を正直に素直に描く、著者のかざらない姿に、いつしか共感し励まされる。自分の足で歩き、自分の目で見て、人と出会うことの大切さを教えてくれる、人生の羅針盤となりうる一冊。 著者による「文庫版あとがき」追補。 文庫解説:松家仁之(小説家)

  • 台所のおと 新装版 /幸田文

    ¥770

    著者:幸田文 出版社:講談社 判型:文庫版、304ページ 版元からの紹介: 台所からきこえてくる音に病床から耳を澄ますうち、料理人の佐吉は妻のたてる音が変わったことに気付く。日々の暮らしを充たす音を介して通じ合う夫婦の様を描く「台所のおと」のほか、「濃紺」「草履」「雪もち」「食欲」「祝辞」「呼ばれる」「おきみやげ」「ひとり暮し」「あとでの話」を収録。鋭く繊細な感性が紡ぐ名作集。 なにげない日々の暮しに 耳を澄ませ、目を配り、 心を傾ける。 透徹した感性が紡ぐ珠玉の短編集。 女はそれぞれ 音をもっている とかくあやふやに流しがちな薄曇りの感情に 端然とした言葉をあてがい、作中人物に息を吹き込む。 幸田文による人間観察の手つきについて考えていると、 江戸川乱歩とのある対話が脳裏に浮かんできた。 ――平松洋子(解説より) 新装版に寄せて、青木奈緒によるエッセイも収録

  • 旅する木/星野道夫

    ¥770

    著者:星野道夫 出版社:文藝春秋 判型:文庫版、256ページ 版元からの紹介: あの頃、ぼくの頭の中は確かにアラスカのことでいっぱいでした。まるで熱病に浮かされたかのようにアラスカへ行くことしか考えていませんでした――。広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年、26歳でアラスカに初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々が続いた。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や、開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせとなった生活。それらを静かでかつ味わい深い言葉で綴った。 「新しい旅」「春の知らせ」「オオカミ」「海流」「白夜」「トーテムポールを探して」「キスカ」「カリブーのスープ」「エスキモー・オリンピック」「夜間飛行」など、33編を収録。

  • 長い道の途上/星野道夫

    ¥902

    著者:星野道夫 出版社:文藝春秋 判型:文庫版、304ページ 版元からの紹介: きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ――。1996年、カムチャツカで熊に襲われて世を去った著者が残した、最後のメッセージ。過酷な自然に生きる人間や動植物、そして極北の大地に注がれたまなざし。人生の豊かさとは、人間の幸とは、いま改めて我々に問いかける静かな声がここにある。 本書は遺稿集として編集されたもので、既発表で単行本未収録の文章を可能なかぎり盛り込むことを編集方針とした一冊。極地を撮り続けた写真家が綴った人と自然にまつわる優しい世界が広がる。アラスカのことをメインにした76篇のエッセイと、カラー写真もふんだんに収録。

  • 魔法のことば/星野道夫

    ¥1,100

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    著者:星野道夫 出版社:文藝春秋 判型:文庫版、304ページ 版元からの紹介: これは星野道夫が語ったところを本にまとめたものである。 彼の声の響きを正しく耳に蘇らせるには、ちょっと工夫がいる。 まず、ゆっくり読むこと。 次に、一度にたくさん読んではいけない。彼は本当に大事なことしか言わなかった。そして本当に大事なことは何度でも言った――。(池澤夏樹「解説」より) アラスカに魅了されて大自然と動物、人々の暮らしを撮り続けた星野道夫が、みずみずしい体験と生の哲学を、未来ある若者、自然を愛する人々に語りかけた講演集。英語で手紙を出して小さな村を訪れた若き日。カリブーの大移動や、オーロラの息をのむ美しさ。厳しい自然と生きる人々の叡智と祈り……。カラー写真を多数収録。

  • 【サイン本!】ロッコク・キッチン/川内有緒

    ¥2,090

    著者:川内有緒 出版社:講談社 判型:四六版、304ページ 版元からの紹介: 2025年度(第35回) Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作 みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ? 福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った 温かくておいしい記憶 再生と希望に出会うノンフィクションエッセイ 「福島第一原発事故後を描くのにこんな方法があるのかと驚き、 最後まで見届けなければと思った。(中略) 川内さんが聞き取った孤独な語りも、積み重ねてみれば深い場所でみんな手を繋いでいる。 孤独だけど、孤立してはいない。 川内版の新しい「ロッコク地図」を頼りに、私も旅に出てみたい」 選評より ……最相葉月(ノンフィクションライター/選考委員)

  • 試行錯誤7/わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん

    ¥1,100

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    著者:わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん 出版社:代わりに読む人 判型:文庫判86頁 版元からの紹介: 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。 文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイ・批評・小説を集めています。 各連載は基本的に読み切りのため、どの号からでもお読みいただけます。 「日常の謎が謎のままにこの世界に存在していると感じられれば、もうそれで満足なのだ。そして、そのことは長い小説を中盤まで読み、その世界が立ち上がってしまえば満たされて、途中で読むのをやめてしまうこととも通じている。/謎は謎のままでも十分に意味がある。謎は解けなくてもいい。それは対象を探究することの放棄ではない。そもそも謎がすべて解けてしまうなどということは現実世界ではなかなかありえない。だから、ある部分では謎が謎のまま残っている。謎を謎のままにしておくことが、むしろ対象への興味というものを持続させもする。だとしたら、その姿勢こそが対象の探究のあるべき姿であると言えるのではないか。 」(巻頭言「謎を謎のままに」より) 目次 ・巻頭言 友田とん「謎を謎のままに」 ・スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する⑤ 「大阪の言葉と自分の距離」 ・伏見 瞬 蓮實重彥論⑦ 「蓮實重彥にとっての「物語」」 ・わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して④ 「「美人の薄命」を歯抜けで読む」 ・陳 詩遠 なにがなんだか⑥「海は転がる」 ・友田とん 「読むと肩こりが治る小説のための」(短篇小説) 内容紹介 ◎ スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する⑤「大阪の言葉と自分の距離」 移り住んで年数が経っても、大阪弁が話せるようにはならないと感じている著者は、同じ移住者の谷崎がどのように言葉を身に付け、小説まで書いたのか気になって『細雪』を開いてみる。 ◎ 伏見 瞬 蓮實重彥論⑦「蓮實重彥にとっての「物語」」 蓮實は「物語」自体を批判しているわけではない。小津安二郎やジョン・フォードを論じた著書を読みながら、蓮實が「物語」をどのように機能させているかを明らかにする。 ◎ わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して④「「美人の薄命」を歯抜けで読む」 当初は紳士・好男子と形容されていた実業家の俊男が悪人になっていた。失われた途中の号で一体何があったのか、想像をめぐらせる。 ◎ 陳 詩遠 なにがなんだか⑥「海は転がる」 物理学者の中でも、なんでも屋になることが定めの「実験屋」である著者は化学者の友人とともにレッドブル・ボックスカート・レースへの出場を目指す。さて結果はいかに!? ◎ 友田とん「読むと肩こりが治る小説のための」(短篇小説) 「読むと肩こりが治る」小説を目指す「私」に思いもよらぬオファーが舞い込む。あるはずのないことを考えることの先にあることとは。失敗が導く連作「読むと肩こりが治る小説」第一作。

  • 試行錯誤6/わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん

    ¥1,100

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    著者:わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん 出版社:代わりに読む人 判型:文庫判100頁 版元からの紹介: 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。 文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイ・批評・小説を集めています。 各連載は基本的に読み切りのため、どの号からでもお読みいただけます。 「(小説のなかに)分け入っていくには、まとまった時間の余裕や辛抱や信頼(しかも見ず知らずの人への!)というものが必要でしょう。またそれが自分に必要な小説かどうか、その時の自分と合うかどうかは、読んでみないことにはなかなかわかりません。そのようにして、人々の小説との距離が一層開いていっていると思います。/だからと言って、小説が必要なくなったということではまったくないと思うのです。おぼろげな記憶で恐縮ですが、かつて数学者の森毅は未来の社会では、ほとんどの仕事は機械が代わりにやってくれるようになり、人間は自然に囲まれた場所で詩だけを書いて暮らすようになるだろう、と書きました。当時から小説を書きたいと願っていた学生の私は、詩に小説を加えつつ、好きに創作して暮らす未来を、喜ばしいこととして受けとめていました。ところが、今私たちを取り囲む世界はめまぐるしく様変わりしていて、それを受け容れざるをえず、またさまざまなものと否応なく関わることを強いられている。確かに多くのことを機械がやってくれるようになったけれど、そこでは、むしろ詩や小説を創作しつづけていかなければ、取り巻く世界を自らの目で捉えられないような状況に置かれているのではないかと思うのです。」 (巻頭言「小説へと向かう」より) 目次 ・巻頭言 友田とん「小説へと向かう」 ・わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して③「ついに発見、「美人の薄命」!」 ・伏見 瞬 蓮實重彥論⑥ 「蓮實重彥はずっと同じことを言っているわけじゃない。」 ・スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する④「芦屋の砂浜で猫を見た」 ・陳 詩遠 なにがなんだか⑤「新米教員日記」 ・友田とん 「だいたいのアンザン」(短篇小説) ◎ わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して③「ついに発見、「美人の薄命」!」 大正時代の雑誌『國技』に大関の小説が連載されているのを見つけた。そこには強い大関像からは想像もできない、由緒正しい華族令嬢の恋愛が描かれていた。 ◎ 伏見 瞬 蓮實重彥論⑥「蓮實重彥はずっと同じことを言っているわけじゃない。」 1970年と1988年に蓮實重彥が書いた映画についてのテクストを比べ、価値基準や氏の特徴と信じられている文体の変化を示す。その違いを生んだ要因とは? ◎ スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する④「芦屋の砂浜で猫を見た」 谷崎潤一郎記念館を訪ねた著者は、近くに住む友人を誘って海辺へと散歩する。公園で猫の世話をする人を見かけて、谷崎のある小説を思い浮かべるが……。 ◎ 陳 詩遠 なにがなんだか⑤「新米教員日記」 マイペースで研究をやっていこうとしていたら突如教員になってしまった。ラボ運営に授業、研究費の獲得、合間を縫っての研究。めまぐるしい日々にも時折、小説的場面が訪れる。 ◎ 友田とん「だいたいのアンザン」(短篇小説) 仕事で赴いた町で丘の斜面に並ぶ集合住宅の戸数を数える「私」は最近、暗算する能力が低下していることに気づく。通っているスペイン語教室の友人に打ち明けようとするが……。日常から数学へと至る「数学小説」第1弾。

  • 試行錯誤5/わかしょ文庫、スズキナオ、伏見瞬、友田とん

    ¥1,100

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    著者:わかしょ文庫、スズキナオ、伏見瞬、友田とん 出版社:代わりに読む人 判型:文庫判72頁 版元からの紹介: 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。 文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイや批評を集めています。 各連載は基本的に読み切りのため、どの号からでもお読みいただけます。 「私は寄稿者に一つのテーマを追究するなかで、鉱脈を掘りあててほしいと、ある時期以降伝えてきた。そのテーマが興味のすべてではないとはいえ、長い期間にわたってあるテーマを追究し、継続的に文章を書いていけば、自分がなぜそのテーマに惹かれるのかという根源にやがて触れるだろうし、自分こそが書くべくして書くものにも出会うだろう。私はそれを鉱脈と呼んでいる。そして、それによって書き進められた文章が読む者に何某かの作用を及ぼさないはずがないという確信があるからだ。」(巻頭言「鉱脈を掘りあてる」より) 目次 ・巻頭言 「鉱脈を掘りあてる」 ・スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する「吉野で柚子を一つもらう」 ・わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して「伊勢ノ濱、復活なるか?」 ・伏見瞬 蓮實重彥論「蓮實重彥の「運動」をあらためて考える」 ・友田とん 取るに足らないものを取る「なんなら副産物狙いでも」 内容紹介 ◎ スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する「吉野で柚子を一つもらう」 取材で幾度となく訪ねていた吉野へ、紅葉見物に行く。その直前に「吉野葛」を読んだ著者には、紅葉を眺めるほかにも目的があった……。訪ねた土地の人々との会話が魅力的。著者も読者も「吉野葛」に取り込まれていくような不思議な感覚に陥ります。 ◎ わかしょ文庫 大関の書いた小説を探して「伊勢ノ濱、復活なるか?」 百年以上も前に活躍した大関・伊勢ノ濱が趣味で小説を書いていたことを知った著者は、近くの古本屋から都内へと探偵のようにその小説の行方を追いかける。(「大相撲観戦記」より改題) ◎ 伏見瞬 蓮實重彥論「蓮實重彥の「運動」をあらためて考える」 蓮實を論じる際に重要なのは「表層」よりも「運動」であり、運動を伝える鍵となるのは言葉の「リズム」「律動」であると著者は考える。では、蓮實は運動をどう捉えているか。『スポーツ批評宣言』『ハリウッド映画史講義』を参照しながら、蓮實にとっての運動を明らかにしていく。 ◎ 友田とん 取るに足らないものを取る「なんなら副産物狙いでも」 地下鉄の漏水対策、皇室献上桃詐欺事件、読むと肩こりが治る小説などなど、『試行錯誤』を通じて、くっきりと浮かび上がってきた興味の対象をブレインストーミングのように次々と綴っていく。

  • 試行錯誤4/わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん

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    著者:わかしょ文庫、スズキナオ、陳詩遠、伏見瞬、友田とん 出版社:代わりに読む人 判型:文庫判76頁 版元からの紹介: 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。 文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイや批評を集めています。 「私は必要に迫られて、ノートの片隅に間取りを書くことで、その方法を再発見/再発明したのだ。それは道具を手に入れるというよりも、体に目や耳に加えてもう一つの新しい感覚器が生まれてきたような感覚で、それは私の体が拡張された感じなのだ。何かを自分で見つけたと思っても、大抵のことはすでに発見/発明されたことの再現にすぎない。しかし、取り組む人が必要に迫られて発見/発明し直しているその過程には読むべきもの(例えば発見の喜び)が必ず現れていると思う。期せずして、『試行錯誤4』に収められた文章は、再発見/再発明の過程にみちている。」(巻頭言「再発見・再発明」より) 目次 ・巻頭言「再発見・再発明」 ・陳詩遠 なにがなんだか「祭典・採点」 ・わかしょ文庫 大相撲観戦記「大関の書いた小説を探して」 ・スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する「暑い銀座のドイツビール」 ・伏見瞬 蓮實重彥論「書籍版『蓮實重彥論』の構想をそろそろ本気で考えてみる」 ・友田とん 取るに足らないものを取る「ワークショップ」 内容紹介 ◎陳詩遠 なにがなんだか「祭典・採点」 昨夏東京で開催され、著者が採点アルバイトとして参加した国際物理オリンピックの採点(祭典)記。できる限り好意的に解釈して中間点を与える運用方針のもと各国の高校生の大量の答案を採点するうちに、未踏の境地を発見する。 ◎わかしょ文庫 大相撲観戦記「大関の書いた小説を探して」 大相撲に熱中するためには、横綱・大関は強いのだというファンタジーが必要だ。これを取り戻そうとして、大相撲の歴史を辿りはじめると、思わぬ事実に当たる。 ◎スズキナオ 谷崎潤一郎のことを考えながら散歩する「暑い銀座のドイツビール」 『細雪』にも出てくるという銀座のレストランで母と一緒に昼食をとってから帰り着いた大阪で、谷崎の小説を読むと、大地震のことが書いてあって……。 ◎伏見瞬 蓮實重彥論「書籍版『蓮實重彥論』の構想をそろそろ本気で考えてみる」 「あの」蓮實重彦像がいつできたものか。それを明らかにするためにはどうすればいいのか。書籍化に向けて具体的なステップを書き出し、与えられた時間と作業量から検討していく。 ◎友田とん 取るに足らないものを取る「ワークショップ」 ワークショップの準備のため、集めてあった可笑しなことの写真を振り返っていくうちに、可笑しなことの見つけ方を再発見していく。

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