馬語手帖(文庫判) /河田桟
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文と絵:河田桟
編集と装丁:賀内麻由子
本文設計:大木美和+賀内麻由子
出版社:カディブックス
判型:A6判/126ページ
版元からの紹介:
『馬語手帖』が文庫になりました。
ウマがどんなふうに話すか、知っていますか?
鼻をブルルルッと鳴らしたり、ヒヒーンといなないたり。
そう、それもたしかに彼らの言葉です。
でもたぶん、声を使うのは全体の5%ぐらい。
ウマの会話の中心は体を使ったボディランゲージです。
耳やしっぽを動かしたり、体全体で動いたりしながら、ウマはいつも仲間同士でいろいろな会話をしています。
たとえば「静かに草を食べている」姿の中にも、実はたくさんのコトバが隠れています。
ぱっと見てもわからないかもしれないけれど、たしかに彼らは話しているのです。
この、音だけに限定されないウマたちの言葉、コミュニケーションする手段が「馬語」です。
ウマは賢い動物です。
人間が簡単な言葉や合図を教えれば、それを覚えて、反応してくれるようになります。
あなたが愛情を持って(人間の言葉で)話しかけたり、やさしく触ったりすれば、ウマはそのトーンを感じ取ってくれもします。
でもそれは、あくまでも人間中心。
ウマの立場に立った会話ではありません。
その逆に、もし人間であるあなたが馬語を理解したら、(人間だって賢い動物なのだから、やればできるはず)さあ、どんなことが起こるでしょう。
まずウマは、「お!」と驚きます。
「このいきものはヒトのようにみえるけれど、どうやらウマのことばがわかるようだぞ」と、あなたに注意を向けてきます。
そして、これまでとは違う態度を取り始めます。
たとえば言葉の通じない外国に行った時、「こんにちは」「ありがとう」とカタコトの言葉を話すだけで、
その国の人は、ぐっとあなたに親近感を持ってくれますよね。
そんな感じに近いと思います。
ウマはいろいろなことをあなたに語りかけ始めます。
この本は、馬語の世界へとつながっています。
といっても、ほんの入り口にしかすぎません。
あくまでも人間であるわたしが、「どうもこういうことかもしれない」と翻訳して書き留めた覚え書きのようなものです。
書店からの案内:
与那国島で馬と生きる、河田桟さんに指南を乞う、馬と話せるようになるための馬語手帖です。
馬はとても賢い動物。でも人間とは違う。違うけれども心を通わせるにはどうしたら良いか。
これからも変わっていくだろう、馬からも訂正が入ることがあるだろう、とのスタンスで書かれた馬語手帖。
分かり合えないなんて思わず、相手をじっと観察することから始めませんか。
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